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現在のラボ:札幌ミライラボ

タクロリムス

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
    採血時刻
  • タクロリムス
    3M810-0000-019-053
    血液(EDTA-2K加)
    0.7
    PKF
    凍結
    2~5

    特
    ECLIA

    ECLIA(Electro chemiluminescence immunoassay)
    電気化学発光免疫測定法
    抗体を結合したビーズを用いて抗原と反応させた後,ルテニウムピリジン錯体で標識した抗体を抗原に2次反応させ,電気化学反応によりルテニウムピリジン錯体の発光強度を測定する方法。

    (ng/mL)
    次回投与直前 (Trough濃度)

備考

&1
プログラフ、グラセプター


採血容器についての注意事項  
血清分離剤入り容器の使用は避けてください。薬物検査において、測定値に影響を及ぼす場合があります。

採血時刻についての注意事項  
1.TDM(血中薬物濃度モニター)における採血時間です。 
2.連続投与においては定常状態到達後、採血を行ってください。 
3.中毒時はPeak濃度も測定する必要があります。 
4.標準的な時間であり、患者状況にあわせて採血するのが望ましいと思われます。


下図の容器に採血し、よく混和させ、血液のまま凍結保存してください。
他の検査項目との同時依頼はできませんのでご注意ください。

診療報酬

B001(02),B001(02ハ),B001(02ヌ)
特定薬剤治療管理料,免疫抑制剤(臓器移植後),タクロリムス水和物(全身型重症筋無力症),タクロリムス水和物(関節リウマチ),タクロリムス水和物(ループス腎炎),タクロリムス水和物(潰瘍性大腸炎),タクロリムス水和物(間質性肺炎(多発性筋炎又は皮膚筋炎に合併するものに限る。))

  • 「特定薬剤治療管理料1」は、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合、月1回に限り算定する。

容器

補足情報

臨床意義

タクロリムスは免疫抑制剤であり、その免疫抑制作用は、主としてT細胞からの分化・増殖因子であるインターロイキン2およびインターフェロンγ等のサイトカインの産生を阻害することにより発揮される。
タクロリムスは、腎や肝などの移植患者における拒絶反応の抑制や、骨髄移植患者における移植片対宿主病(GVHD)の予防と治療を目的として投与されるが、経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差が生じる。そのため、血中濃度が高い場合の副作用並びに、血中濃度が低い場合の拒絶反応の発現防止のための、個々のモニタリングが重要であり、その投与量を調節するために、血中濃度の測定を頻回に行う。

参考文献

測定法文献
古屋 実 他:医学と薬学 70(5・6):961~973,2013.
臨床意義文献
松田 重三:日本臨床 68(増1):512~514,2010.

関連項目

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