現在のラボ:杏和総合
○胃癌HER2遺伝子(FISH)
項目コード:
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検査項目
JLAC10 - 提出材料
- 検体量
- 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
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胃癌HER2遺伝子(FISH)
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未染標本スライド
- 未染標本スライド4枚
- Z10
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- 7~10
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2700
※8
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FISH
FISH(Fluorescence in situ hybridization)
蛍光 in situ ハイブリダイゼーション
蛍光色素で標識したプローブを用いて標的DNAとハイブリダイゼーションを行い,特定の波長で発色させた蛍光部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法。
蛍光色素で標識したプローブと標的DNAを直接結合させる直接法と,標識物質で標識したプローブと標的DNAを結合させた後に,標識プローブと蛍光物質を結合させて発色させる間接法がある。
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胃癌HER2遺伝子(FISH)
備考
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シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ,薄切後は約40℃で一晩乾燥させた後,速やかにご提出ください。組織剥離防止の為にベーキングさせる場合でも,なるべく短時間で(1時間以内)処理を行い,スライドグラスをそれ以上の時間,高温に置くことは避けてください。なお胃癌HER2検査病理部会作成の検査ガイドは10%中性緩衝ホルマリンで6~72時間以内(生検標本の場合は検体の大きさに準ずる。但し、固定時間は6時間以上)固定した材料が望ましいとされています。組織を4~6μmの厚さに薄切してください。
診療報酬
N005(01)
HER2遺伝子標本作製(単独の場合)
病理判断料130点
- 「HER2遺伝子標本作製」と「HER2タンパク」を併せて行った場合は3,050点の算定となります。
- 「HER2遺伝子標本作製」は、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的として、FISH法、SISH法又はCISH法により遺伝子増幅標本作製を行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定する。
容器
Z10 旧容器記号 t 30
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
補足情報
胃癌・大腸癌HER2タンパク (IHC) 及び 胃癌・大腸癌HER2遺伝子 (FISH) の提出方法
- 本検査は病理検査により確定判断がなされた症例について治療の方針を判定するための検査ですので、 病理検査依頼書に病理診断名・組織型をご記入のうえ、ご依頼ください。
- 癌細胞の有無、組織型が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書 (コピー) の添付をお願いいたします。
(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)
なお、諸事情により添付できない場合には、病理検査依頼書に病理診断名 (組織型等) の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。 - 材料は胃癌・大腸癌 (原発巣または転移巣) の未染標本スライド (ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの) となります。
シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約40℃で一晩乾燥させた後、速やかにご提出ください。
組織剥離防止の為にベーキングさせる場合でも、なるべく短時間 (1時間以内) で処理を行い、スライドグラスをそれ以上の時間、高温に置くことは避けてください。
固定時間は10%中性緩衝ホルマリンで6~72時間以内 (生検標本の場合は検体の大きさに準ずる。但し、固定時間は6時間以上。) が望ましいとされています。 - IHCをご依頼の場合、組織切片を3~4μmの厚さに薄切してください。
フロスト端から15mm以上、スライドグラス端から2mm以上離してなるべく中央に貼り付けてください。 - FISHをご依頼の場合、組織切片を4~6μmの厚さに薄切してください。
- パラフィンブロックで受託した場合、未染標本スライド作製のため所要日数が1日延長いたします。
- IHCとFISHを同一IDで受託した場合、所要日数のかかるFISHに合わせての同時報告となります。
臨床意義
HER2遺伝子増幅を認める胃癌症例において、ハーセプチンによる生存期間延長効果が示されており、治療に先立ちその状況を確認することは必要不可欠である。本検査はハーセプチン治療対象者を選別するスクリーニング検査として、対象者を選別すると共に、無用な副作用の危険性を回避する。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患-悪性腫瘍
胃癌
参考文献
測定法文献
D. L. Persons, et al:Ann Clin Lab Sci 30(1):41~48, 2000.
臨床意義文献
胃癌トラスツズマブ病理部会:HER2検査ガイド 胃癌編