現在のラボ:横浜ラボ
○日本脳炎ウイルス (JaGAr株)
項目コード:6041 9
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
日本脳炎ウイルス (JaGAr株)
5F385-1430-023-111 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
- 4~7
-
79
※6
-
HI(赤血球凝集抑制反応)
HI(Hemagglutination inhibition)
赤血球凝集抑制反応
ウイルスのもつ赤血球凝集能が,ウイルスに対する抗体により抑制されることを利用した方法。抗原抗体複合体と赤血球を反応させ,凝集抑制の有無によりウイルスに対する抗体の存在を判定する。 - ジャガー 10未満 ジャガー2ME 10未満 (倍)
-
日本脳炎ウイルス (JaGAr株)
備考
&1
下記参照(*HI)
*HI(赤血球凝集抑制反応):出発希釈 10倍(髄液の測定も可能です 検体量 1.0mL(冷蔵) 基準値 10倍未満 出発希釈 10倍)
診療報酬
D012(11ツ)
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(日本脳炎ウイルス)
免疫学的検査判断料144点
- ウイルス抗体価(定性・半定量・定量) 下記をご参照ください。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
日本脳炎は典型的な急性脳炎であり,致命率が20~50%と高く,回復者の約半数も精神・神経障害を伴う後遺症を残すことから重要視され,日本では法定伝染病の一つである。
1967年以前かなりの猛威をふるっていたが,1972年からは患者発生数は減少し毎年数十人の患者の発生が認められるのみとなった。ワクチンについては1954年以来,中山・予研株が用いられていたが,1990年より北京株に変更された。潜伏期は4~21日,夏~秋に流行(感染地域は西高東低)がみられコガタアカイエ蚊によって媒介され(吸血の際,皮下の毛細血管にウイルスを含む唾液を注入),血管内皮細胞とリンパ節,肝臓,脾臓,その他細網内皮系細胞で増殖し血流あるいは鼻神経を介して脳内に侵入し,脳の神経細胞で増殖して細胞を破壊することによって,脳炎特有の症状を呈する。しかし,日本脳炎ウイルスを注入されたヒトの約300人に1人が脳炎を発症し,大多数は末梢でウイルスが増殖するが,中枢神経まで侵入しない不顕性感染に終始することが多い。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
髄膜炎, 脳炎
参考文献
測定法文献
厚生省監修:微生物検査必携 ウイルス・クラミジア・リケッチア検査 第3版 第2分冊 81~97 1987
臨床意義文献
北野 忠彦:日本臨床 53-増-274~276 1995