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○淋菌DNA
項目コード:4719 9
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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淋菌DNA
6B610-0000-001-862 -
部分尿
5 - U10
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(28日)
- 2~4
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198
※7
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PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。 - 陰性
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淋菌DNA
備考
&1
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。分泌物,部分尿:検体に大量の血液が混入した場合は,正しい結果が得られないことがあります。男性の場合,PCR反応阻害物質の影響が稀に認められる場合がありますので,尿検体での検査をお勧めいたします。尿検体は最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。うがい液:検体採取前の食事,うがい,歯磨きなどは避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
[B880 3]腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出、[7644 9]クラミジアトラコマティスDNAとの同時依頼のみ可能です。
診療報酬
D023(02)
淋菌核酸検出〔DNAプローブ法、LCR法による増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、SDA法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法〕
微生物学的検査判断料150点
- ア 「淋菌核酸検出」、「淋菌抗原定性」又は「細菌培養同定検査(淋菌感染を疑って実施するもの)」を併せて実施した場合は、主なもののみ算定する。
イ 「淋菌核酸検出」は、DNAプローブ法、LCR法による増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、SDA法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法による。「淋菌核酸検出」は、泌尿器、生殖器又は咽頭からの検体(尿検体を含む。)によるものである。なお、SDA法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法においては咽頭からの検体も算定できる。
容器
U10 旧容器記号 Y1
滅菌スポイト 滅菌カップ
内容:グアニジン塩酸塩
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
補足情報
U10 (旧容器記号 Y1) 検体取り扱い方法
尿検体からの採取
最後の排尿から少なくとも1時間以上経過後の初尿を採取してください。
- 滅菌済みカップに初尿を採取し、滅菌済みスポイトを用いて初尿を専用容器に移します。
- 専用容器に記載されている2つのラインの間に収まるように初尿を加えてください。
- 専用容器のキャップをしっかりと閉めてください。
- 専用容器を5回転倒混和して室温にて提出してください。
うがい液検体からの採取
検体採取前の食事・うがい・歯磨き・ガムを噛むこと等などは避けてください。
- 滅菌生理食塩水をカップに15~20mL入れ口に含み、顔を上に向けて10~20秒間、勢いよくうがいを行います。
- うがい液全量をコップに回収し、スポイトで専用容器に記載されている2つのラインの間に収まるように添加します。
- 専用容器のキャップをしっかりと閉め、5回転倒混和して室温保存にて提出してください。
※ただし「腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出」はご依頼できません。
臨床意義
淋菌は性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)の病原微生物の一つである。男性の場合,尿道炎では自覚症状を伴うことがほとんどであるが,女性の場合,子宮頸管炎では自覚症状が比較的軽く,無症候性に経過することが多いため,潜在的な感染源になることが問題である。病状の進展により,子宮内膜炎,卵管炎,骨盤内炎症性疾患などを発症することもある。
淋菌の検出には膿または分泌物を用いたグラム染色による顕微鏡検査や培養法がに用いられているが,顕微鏡検査は他の雑菌の存在により淋菌の確認が困難なこと,培養法では検体輸送中の菌の死滅や雑菌の混入,操作の繁雑さ等の問題がある。
本法は,遺伝子増幅法による検出法であり,検体中に存在する微量な淋菌の検出,また,検体に尿を使用できるため簡便で非侵襲的なスクリーニング検査が可能である。感度,特異性に優れ1本の検体よりクラミジアとの同時検出も可能であるため混合感染の診断にも有用である。
参考文献
測定法文献
熊本 悦明 他:医学と薬学 66(6):1007~1014,2011.
臨床意義文献
日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン 2020.