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○TARC(COVID-19)
項目コード:765102
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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TARC(COVID-19)
5J228-0000-023-052 -
血清
0.3 -
S09
↓
A00 -
(28日)
- 2~5
-
179
※6
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後、酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ、化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 -
カットオフ値 95.1以上
(pg/mL)
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TARC(COVID-19)
備考
&1
血漿はデータ低下が見られますので避けてください。トロンビン入り採血管は測定値に影響を与える恐れがあるため使用を避けてください。
●留意事項
免疫反応においては、一般的に非特異反応により異常高値となる場合があることが知られていますのでご注意ください。
《SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助》
SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助を目的としているため、重症化後のご依頼は避けてください。
重症化する患者でもカットオフ値(95.0pg/mL)以下であったTARC濃度が病態経過に応じて上昇する症例があるため、SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助には、他の関連検査及び臨床症状等により総合的に判断してください。
診療報酬
D015(18)
TARC(COVID-19)
免疫学的検査判断料144点
- COVID-19と診断された患者(呼吸不全管理を要する中等症以上の患者を除く。)の重症化リスクの判定補助を目的として、血清中のTARC量を測定する場合は、一連の治療につき1回を限度として算定できる。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
TARC(Thymus and Activation-Regulated Chemokine)は、リンパ球の一つであるTh2細胞を炎症部位に遊走させるケモカイン群の一種(系統名:CCL17)で、アトピー性皮膚炎の重症度評価の補助を目的とした検査として広く活用されています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、酸素投与を要する中等症Ⅱ以上の重症化に至る患者の血清中のTARC濃度は、感染初期から重症化するまでの期間は低値を示すことが報告されています。このことから、SARS-CoV-2陽性判定後すみやかにTARC濃度を測定することで、重症化リスクのある患者を特定できる可能性があります。
本検査は、SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助を目的とし、2021年6月に保険適用となりました。血清中のTARC濃度を定量値にてご報告いたします。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
参考文献
臨床意義文献
Sugiyama M, et al:Gene 766:145145, 2021.
関連項目
- インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)
- インターロイキン-6 (IL-6)