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項目コード:00M84 6
検査項目
JLAC10
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・本検査は、ミスマッチ修復タンパク質であるMLH1、MSH2、PMS2、MSH6の保持・消失を免疫組織化学染色(IHC)法により確認いたします。
・本検査は、該当する診療報酬区分における「固形癌における抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤の適応判定の補助」、「大腸癌における抗悪性腫瘍剤による治療法の選択の補助」、「子宮体癌におけるPARP阻害剤の適応判定の補助」を目的とした検査です。
・本検査の結果により、リンチ症候群を疑う要因となる可能性があります。
・検査に際しては、日本遺伝性腫瘍学会の「悪性腫瘍に対するマイクロサテライト不安定性検査およびミスマッチ修復タンパク質に対する免疫組織化学検査の利用に関する見解 ver.2」に以下の通り記載されています。「臨床的にLynch症候群が疑われる場合や、検査の結果dMMR腫瘍であることが明らかとなった場合はLynch症候群に関する情報提供を十分に行い、必要に応じて他の医療機関への紹介を含め、適切な遺伝カウンセリングおよび遺伝診療の機会を提供することが望まれる。」
MMRタンパク(IHC)の提出方法
1)癌細胞の有無が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書(コピー)の添付をお願いいたします。(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)なお、諸事情により添付できない場合には、依頼書に病理診断名(組織型等)の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。
2)材料は固形癌の未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)となります。シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。
3)組織は4μmの厚さに薄切し、なるべく中央に貼り付けてください。
4)パラフィンブロックでご依頼の場合、未染標本スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。
5)組織の固定については、10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。
N005-4
ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
病理判断料130点
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
近年、ミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)タンパク質であるMLH1、MSH2、PMS2、MSH6を免疫染色により検出することで、ミスマッチ修復機能を判定することができるようになりました。
判定結果であるミスマッチ修復機能欠損(mismatch repair-deficient:dMMR)もしくはミスマッチ修復機能保持(mismatch repair-proficient:pMMR)は一部の薬剤の効果予測や適応判定に有用であることが明らかになっています。
本検査は、MLH1、MSH2、PMS2、MSH6それぞれのタンパクの保持・消失と、そのパターンによるdMMR・pMMRの総合判定を報告する検査です。
固形癌、大腸癌、子宮体癌
測定法文献
名倉 宏, 他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150, 2002.
臨床意義文献
Diaz LA Jr,et al:Lancet Oncol 23 (5) :659~670,2022.