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血小板表面マーカー検査 CD42b

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 曜日指定
    血小板表面マーカー検査 CD42b
    5I189-0000-019-662
    血液(ヘパリン加)
    5.0
    PH5
    室温
    3~6
    フローサイトメトリー

    フローサイトメトリー(Flow cytometry)
    蛍光色素で標識したモノクローナル抗体で染色した細胞を高速度で流しながらレーザー光を照射し,前方散乱光(細胞の大きさ)や90°散乱光(細胞の内部構造)と蛍光強度(細胞表面の対応抗原)から個々の細胞を解析する方法。
    2種類の蛍光色素を用いて二重染色を行い解析する場合はTwo-colorフローサイトメトリーと呼ばれる。

    74.9以上(%)

備考

&1
受託可能日は月~金曜日です。
下図の容器に採血し、よく混和させ、室温保存してください。
検体は採取後、当日中にご提出ください。

容器

臨床意義

血管が傷害され出血が起こると,血管内皮下組織にvon Willebrand因子(vWF)を介して血小板が粘着する.ついで,フィブリノーゲンを結合することにより,血小板同士が細胞接着し,血小板凝集が起こる.この血小板血栓形成に至る過程における粘着,凝集の反応に,血小板膜糖蛋白が接着分子として関わっている.血小板には,10種類以上の接着分子が存在しているが,血小板にのみ存在し,粘着(細胞-基質),凝集(細胞-細胞)に深く関わっている血小板膜糖蛋白として,CD41(GPⅡb/Ⅲa),CD42b(GPⅠbα)が知られている.
CD41(GPⅡb/Ⅲa)は血小板が刺激を受けて活性化されると,リガンド結合部位が露出しフィブリノゲンレセプターとしての機能発現が誘導される.CD42b(GPⅠbα)は内皮下組織に含まれるコラーゲンに,vWFが結合し, 構造変化を起こしたvWFに,レセプターとして結合する.血小板表面マーカー検査は,血小板膜蛋白の発現異常によって出血傾向を呈する疾患の診断に有用である.

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-CD41

血小板無力症(GT:Glanzmann's thrombasthenia)

減少する疾患-CD42b

Bernard-Soulier症候群(BSS), 血小板型von Willebrand病(vWD)

参考文献

測定法文献
野村 昌作 他:臨床免疫 19-8-717~724 1987
臨床意義文献
野村 昌作 他:臨床血液 28-3-377~385 1987

関連項目

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