現在のラボ:愛知ラボ
○可溶性メソテリン関連ペプチド
項目コード:747002
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
可溶性メソテリン関連ペプチド
5D600-0000-023-052 -
血清
0.3 -
S09
↓
A00 -
(28日)
- 4~11
-
220
※5
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 1.5未満(nmol/L)
-
可溶性メソテリン関連ペプチド
備考
&1
診療報酬
D009(30),B001(03ロ)
可溶性メソテリン関連ペプチド,悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○
- ア 「可溶性メソテリン関連ペプチド」は、悪性中皮腫の診断の補助又は悪性中皮腫であると既に確定診断された患者に対して治療効果の判定若しくは経過観察を目的として実施した場合に算定する。
イ 本検査を悪性中皮腫の診断の補助を目的として実施する場合は、以下のいずれかに該当する患者に対して使用した場合に限り算定する。この場合、本検査が必要である理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
(イ) 石綿曝露歴があり、胸水、腹水等の貯留が認められる患者
(ロ) 体腔液細胞診で悪性中皮腫が疑われる患者
(ハ) 画像診断で胸膜腫瘍、腹膜腫瘍等の漿膜腫瘍が認められる患者
ウ 本検査を悪性中皮腫の治療効果の判定又は経過観察を目的として実施する場合は、悪性中皮腫であると既に確定診断された患者に対して、本検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」を算定する。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
可溶性メソテリン関連ペプチド(以下:SMRP:Soluble Moesothelin Related Peptides)は、細胞膜に結合したメソテリンの可溶化蛋白であり、メソテリンは正常細胞では胸膜・心膜・腹膜等の中皮細胞に存在し、腫瘍細胞では悪性中皮腫・卵巣癌・肺癌等で発現する。メソテリンの生物学的機能に関しては、まだ詳細が解明されていないが、腫瘍の転移に関連している可能性がある。
参考文献
測定法文献
中町 衛 他:医学と薬学 65(2):261~267,2011
臨床意義文献
:Robinson B.W.S. et al :THE LANCET 362(15):1612~1616,2003