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○水痘・帯状疱疹ウイルスDNA 定性
項目コード:321323
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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水痘・帯状疱疹ウイルスDNA 定性
5F193-1440-064-851 -
患部ぬぐい液
- ARR
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(3ヵ月)
- 3~6
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PCR
PCR(Polymerase chain reaction)
DNAが加熱により2本鎖から1本鎖に解離し,冷却することで2本鎖に戻ることを利用し,1本鎖DNAを鋳型として目的のプライマーを結合させ,DNAポリメラーゼの転写反応によりDNA合成を行うことを繰り返し,目的とするDNA領域を指数関数的に増幅させる方法。 - 陰性
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水痘・帯状疱疹ウイルスDNA 定性
備考
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血液:凍結保存は避けてください。
患部ぬぐい液:患部をぬぐった滅菌綿棒を1mLのPBSまたは生理食塩水が入った滅菌ポリスピッツ(ARR)に入れ、そのまま凍結保存してください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
容器
ARR 旧容器記号 r A
滅菌ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)は,自然宿主はヒトのみで,潜伏感染を起こす.
臨床的には2つの異なる臨床像を呈する.初感染の時に発症する水痘と初感染後,脊髄後根等に潜んだウイルスの再活性化による帯状疱疹である.
水痘は,小児期の代表的なウイルス感染症であるが,成人の水痘は小児に比べ症状が重く,肺炎,脳炎などの合併症を起こすことが多い. さらに,水痘の合併症として注目されているものに,死亡率が高く生存しても重篤な後遺症を残すReye症候群がある.また,白血病や悪性リンパ腫などの基礎疾患による免疫不全の見られる症例では,肺, 肝,中枢神経など全身性のVZV感染症となり死亡することもある.
帯状疱疹は,前述のごとく何らかの原因によるウイルスの再活性化によって発症するが,老人や免疫抑制状態にある人に好発する.治癒後,激痛が長期に残ることがあり,問題となっている.PCRは髄液,眼内液など微量な検体から高感度に検出でき,迅速診断に有用である.
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
急性網膜壊死, 水痘, 帯状ヘルペス
参考文献
測定法文献
本藤 良,他:日本臨床 50(特別号):160 ~ 165, 1992.
臨床意義文献
伊藤 正寛 他:臨床と微生物 20-臨増-671~680 1993
関連項目
- 水痘・帯状疱疹ウイルス
- ウイルス分離
- ウイルス同定
- 水痘・帯状疱疹ウイルス抗原
- 水痘・帯状疱疹ウイルス抗原
- 水痘・帯状疱疹ウイルス IgG
- 水痘・帯状疱疹ウイルス IgM
- 水痘・帯状疱疹ウイルス