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項目コード:3929 7
検査項目
JLAC10
3H-サイミジン取り込み能(3H-TdR uptake)
リンパ球が非自己抗原による刺激に反応して芽球化する現象を利用した方法。
リンパ球に刺激物質と3H-サイミジンを加えて培養し、DNA合成により3H-サイミジンが細胞に取り込まれる量を放射活性として測定する。刺激物質にはPHA、Con-A、薬剤などが用いられる。
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受託可能日は月~金曜日です。
細胞性免疫検査のご依頼について
1.検体は採取後、当日中にご提出ください。
2.リンパ球が少ない場合は多めに採血してください(2項目同時依頼の場合は8.0mL)。
3.骨髄液でのご依頼の場合は、専用容器(H00)を使用し冷蔵にてご提出ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、室温保存(17~25℃)してください。
D016(07)
リンパ球刺激試験(LST)〔Con-A、PHA、薬疹の被疑医薬品によるもの〕
免疫学的検査判断料144点
ヘパリン入り (真空採血量10mL)
内容:ヘパリンNa 130IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
マイトジェンに対するリンパ球芽球化反応はT細胞の機能不全の有無を知るために行われる。それにより、T細胞不全を合併するような疾患、感染予防計画、原疾患の重症度、T細胞機能との関係など病勢予後の経過観察に利用される。
T細胞マイトジェンとして用いられるこれらのマイトジェンは末梢血T細胞に対して、ほぼ同程度の刺激能を示し、ヘルパーT細胞およびサプレッサーT細胞の両方を活性化できる。しかし、かならずしもT細胞サブセットを同程度に活性化する訳ではない。PHAはCD8陽性細胞よりもCD4陽性細胞を強く活性化するのに対し、Con-AはCD8陽性細胞の方を強く活性化する。T細胞不全症が疑われる場合には、輸血や生ワクチンの接種を避けなければならない。
リンパ組織の悪性腫瘍, 各種ウィルス感染症, 細網症, 腎不全症等, 担癌患者, 免疫不全症, 老人
測定法文献
笠原 忠,他:臨床検査 23(7):660~667, 1979.
臨床意義文献
福島 啓太郎,他:Medical Technology 21(7):558~565, 1993.