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プレアルブミン

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • プレアルブミン
    5C010-0000-023-061
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4
    101
    ※6
    免疫比濁法

    TIA(Turbidimetric immnoassay)
    免疫比濁法
    抗原抗体反応による混濁物に光を照射させ,透過率を測定する方法。

    22.0~40.0(mg/dL)

診療報酬

D015(12)
トランスサイレチン(プレアルブミン)
免疫学的検査判断料144点

容器

臨床意義

栄養状態の程度を判断する検査としては、主として血清アルブミン濃度が利用されているが、プレアルブミンはアルブミンやその他の蛋白より早期に変化し、また変動幅が大きいので、血清中のプレアルブミン測定値はアルブミンとは異なった意味での臨床的有用性がある。ただし、栄養状態の指標となる他の検査と組み合わせたり、全身状態の判断などを考慮して、経時的な変化を知ることが重要である。
低値をきたす病態には、栄養摂取不足あるいは吸収不良症候群などアミノ酸不足によって、肝でのプレアルブミン合成低下があり、これは蛋白全体の合成低下をきたす早期指標となる。消化器外科領域では術後の栄養回復のマーカーとしても有用である。小児科領域における急性栄養障害、特に新生児や乳児における栄養評価においても、総蛋白やアルブミンは他の要因で増減したり時間的に遅く変動するので、プレアルブミン測定の早期マーカーとしての有用性は高く、経時的に測定されることが多い。
肝障害の初期、特に急性肝炎においてプレアルブミンは、アルブミンや他の肝由来の血清蛋白より早期に減少し、肝機能回復においても同様に血中濃度の回復が速く、予後の判定に他の検査項目よりも早期に推定し得ることができ、回復期に一過性に高値になることもある。慢性肝障害においては、機能が非代償性かどうか、肝炎が活動性かどうかの判定に有用性がある。
ネフローゼ症候群のように、アルブミンやトランスフェリンが漏出性に体外に喪失して減少する場合に、プレアルブミンは漏出される量よりも産生が高まり、逆に血中濃度が高くなることが多い。甲状腺機能亢進症でも産生が亢進して高値を呈する。

参考文献

測定法文献
古田島 伸雄 他:日本臨床検査自動化学会会誌 32(1):84~88,2007.
臨床意義文献
中野 栄二:日本臨床 53-増-186~188 1995

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