現在のラボ:中央ラボ
○トロンボモジュリン
項目コード:A866 0
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
トロンボモジュリン
2B730-0000-022-052 -
血漿
0.4 -
PC2
↓
A00 -
(21日)
- 2~4
-
204
※3
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 8.7~22.7 (U/mL)
-
トロンボモジュリン
備考
&1
凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し、転倒混和を5~6回繰り返した後、速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で、採血量が1.8mL以上の場合、(PC5)の容器をご利用ください。)
診療報酬
D006(27)
トロンボモジュリン
血液学的検査判断料125点
- 「トロンボモジュリン」は、膠原病の診断若しくは経過観察又はDIC若しくはそれに引き続いて起こるMOF観察のために測定した場合に限り算定できる。
容器
PC2 旧容器記号 K H2 11
3.2%クエン酸ナトリウム入り (真空採血量1.8mL)
内容:3.2%クエン酸Na 0.2mL
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年 (25本入りプラスティックケース開封後1ヵ月)
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
トロンボモジュリンは,血管内皮細胞表面に存在し,血中に出現するトロンビンと複合体を形成して凝固阻害因子のプロテインCを活性化する。
内皮細胞の障害で産生されるTMは,特に細小血管壁の障害や破壊で細胞内のプロテアーゼで分解されて血中へ遊離され,可溶性TMとなり,尿中へも排泄される。したがって,血中TM濃度測定で内皮細胞産生機能や障害度が推測されるので,血管内皮細胞の障害マーカーとして有用である。
異常値を示す病態・疾患
高値疾患
DIC, SLE, リウマチ熱, 肝硬変(非代償期), 経皮内冠動脈形成術, 血管内凝固症, 血栓性血小板減少性紫斑病, 腎不全(腎炎,ネフローゼ症候群), 成人呼吸窮迫症候群, 糖尿病, 肺血栓塞栓症
低値疾患
脳血栓(新鮮例)
参考文献
測定法文献
小野 真弓, 他:日本臨床検査自動化学会会誌 38 (1):114~117, 2013.
臨床意義文献
櫻川 信男:日本臨床 53 (増):132~135, 1995.