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リン酸化タウ

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • リン酸化タウ
    5C201-0000-041-052
    髄液
    2.5
    XR5
    冷蔵
    (15日)
    2~8

    641
    ※1
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    21.5~59.0(pg/mL)

備考

&1
本検査は、認知症の診断目的のための検査です。
「B590 5:β-アミロイド1-42/1-40比」および「B595 0:総タウ蛋白(AD)」以外との重複依頼は避けてください。
髄液採取時、最初の1~2mLは使用しないでください。
必ず指定容器(XR5)に所定の量(2.5mL)を直接採取し、ご提出ください。容器の移し替えや量不足でのご提出は避けてください。
血液の混入により検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
検体の取り扱い上、クロイツフェルト・ヤコブ病を疑う患者検体の場合は、ご依頼できません。
下図の容器に採取し、必ず冷蔵保存してください。

診療報酬

D004(14)
リン酸化タウ蛋白(髄液)
尿・糞便等検査判断料34点

  • 「アミロイドβ42/40 比(髄液)」は、「リン酸化タウ蛋白(髄液)」と併せて行った場合は主たるもののみ算定する。
  • 「リン酸化タウ蛋白(髄液)」は、認知症の診断を目的に、患者1人につき1回に限り算定する。

容器

臨床意義

アルツハイマー型認知症で認められる病理所見の1つである神経原線維変化は、リン酸化されたタウ蛋白の蓄積によると考えられています。タウ蛋白には多くのリン酸化部位を有しておりますが、脳脊髄液中の181位リン酸化タウ蛋白の上昇とアルツハイマー型認知症には関連性が確認されております。同蛋白の上昇が、神経原線維変化と認知機能の低下に関係していることから、本項目はアルツハイマー型認知症及び軽度認知機能障害(MCI)の診断補助として有用です。

参考文献

測定法文献
Maria João Leitão, et al:Alzheimers Res Ther 11(1):91,2019.
臨床意義文献
Alcolea D, et al.Ann Clin Transl Neurol 6(9):1815~1824. 2019.

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