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○心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
項目コード:3173 6
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
5C092-0000-023-023 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
- 2~6
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184
※4
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EIA
EIA(Enzyme immunoassay)
酵素免疫測定法
測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。 - 2.5以下(ng/mL)
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心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
備考
&1
診療報酬
D007(48)
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
- 「心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ」は、同一の患者につき同一日に当該検査を2回以上行った場合は、1回のみ算定する。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
ミオシン軽鎖は,CK,GOT,LDH,ミオグロビン,トロポニンTなどとともに骨格筋・心筋いずれの細胞にも含まれる蛋白であり,測定結果の上昇は骨格筋,心筋の障害や壊死を意味する。特性は心筋の筋原線維を構成する蛋白ミオシンのサブユニットで,ミオシンはATPからの化学エネルギーを筋肉収縮に変換する分子量約47万の巨大蛋白分子である。血中に逸脱する軽鎖Ⅰは分子量28,000と低分子であり,心筋と骨格筋に含まれるがアミノ酸組成を中心とする一次分子構造が異なっている。
ミオシン軽鎖は,分子量が小さいことから,細胞外に逸脱しやすく,血中でも安定した蛋白である為,筋細胞の障害を反映する物質として有用である。
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰを測定することは,急性心筋梗塞症(AIM)の診断,予後の判定に有用である。
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
急性心筋梗塞症<発作時> (4~12時間後に上昇し,7~14日間持続する.), 筋ジストロフィー, 腎不全
参考文献
測定法文献
宮崎 修一 他:医学と薬学 52-3-443~449 2004
臨床意義文献
西村 敬史 他:日本臨床 53-増-243~245 1995