現在のラボ:MUQSラボ

項目コード:A686 0 / 045970602
検査項目
JLAC10
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後、酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ、化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。
&1
血漿はデータ低下が見られますので避けてください。トロンビン入り採血管は測定値に影響を与える恐れがあるため使用を避けてください。
●留意事項
免疫反応においては、一般的に非特異反応により異常高値となる場合があることが知られていますのでご注意ください。
《薬剤性過敏症症候群(DIHS/DRESS)の診断補助》
以下の患者はTARC値に影響を与える恐れがあるため、正確な診断ができない可能性があります。
・重症アトピー性皮膚炎患者
・皮膚T細胞リンパ腫の患者
・移植片対宿主病(GVHD)の疑いがある患者
・プレドニン換算で20mg/日以上のステロイドの全身投与を受けている患者
・プレドニン換算で20mg/日未満のステロイドの全身投与を5日間以上継続されている患者
急性期のDIHS/DRESSの診断補助を目的としているため、回復期には使用しないでください。
DIHSの重篤副作用疾患別対応マニュアルに記載の判別基準を参照し、他の関連検査及び臨床症状等も含めて総合的に判断してください。
D015(18)
TARC
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
TARC(Thymus and Activation-Regulated Chemokine)は、リンパ球の一つであるTh2細胞を炎症部位に遊走させるケモカイン群の一種(系統名:CCL17)で、アトピー性皮膚炎の重症度評価の補助を目的とした検査として広く活用されています。
薬剤性過敏症症候群(DIHS/DRESS)は、発熱、臓器障害、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の再活性化を伴う重症薬疹であり、その他汎発型薬疹(スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、播種状紅斑丘疹型薬疹等)と治療方針が大きく異なることから、発症早期の鑑別が求められています。
血清TARC濃度は、急性期のDIHS/DRESSでは高値を示すのに対し、その他汎発型薬疹では軽度の上昇にとどまることから、DIHS/DRESSの診断補助に有用であることが報告されています。
薬剤性過敏症症候群(DIHS/DRESS)
臨床意義文献
Miyagawa F, et al:Eur J Dermatol 25(1):87~89, 2015.