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EBウイルスDNA (クロナリティ)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • EBウイルスDNA (クロナリティ)
    5F201-1440-070-831
    組織
    250mg
    ARR
    凍結
    (3ヵ月)
    17~23
    サザンブロットハイブリダイゼーション

    サザンブロットハイブリダイゼーション(Southern blot hybridization)
    制限酵素で消化したDNAを電気泳動により分画し,1本鎖DNAに変性後,毛細管現象を利用してナイロンメンブレンに転写して,標的プローブとハイブリダイゼーションを行い,目的の遺伝子を検出する方法。DNAの量的,質的変化の異常を解析する場合に用いられる。

その他の受託可能材料

備考

&1
血液:凍結保存は避けてください。化学療法などにより細胞数が減少している場合は,必要量のDNAが抽出できない場合がありますので,あらかじめご了承ください。ホルマリンなどにより固定した組織は,高分子DNAが得られないため,サザンブロットハイブリダイゼーションによる解析は不可能です。本法では,ウイルスDNA数が少ないと,EBV DNAが検出されない場合があります。
同時に複数検体をご依頼いただく場合は、所要日数が変動する場合がございます。予めご了承ください。

容器

補足情報

臨床意義

EBウイルス(EBV)は,アフリカでバーキットリンパ腫から発見されたヘルペスウイルス科のDNAウイルスであり,世界的に広く分布している。不顕性感染の場合が多く,成人の大半に潜伏しているが,初感染の年齢が高い場合は,伝染性単核症の発症が多く認められる。
EBVは,バーキットリンパ腫や上咽頭癌の病因に密接に関与している。その他にもホジキン病,胃癌,膿胸関連リンパ腫,鼻腔原発や皮膚原発の末梢性リンパ腫などにおける腫瘍細胞にEBV DNAが認められます。
大部分のEBV関連腫瘍やEBV関連リンパ球増多症においては,EBV感染細胞のモノクローナルな細胞増殖が認められ,EBVがそれらの原因ウイルスであることを強く示唆している。また,伝染性単核症や日和見リンパ腫では,その増殖は,オリゴ,ポリクローナルである場合が多いとされている。
本検査法は,サザンブロットハイブリダイゼーションにより腫瘍細胞のクロナリティを解析することから,EBV関連腫瘍の鑑別診断の指標として有用と考えられる。

参考文献

測定法文献
Raab-Traub N et al:Cell 47-883~889 1986
臨床意義文献
平井 莞二:病理と臨床 13-8-1066~1073 1995

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