現在のラボ:MUQSラボ

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項目コード:A269 3 / 04260A174
検査項目
JLAC10
複数の標的遺伝子を増幅後、PCR増幅産物をシーケンサーにてキャピラリー電気泳動を行う。
DNAのサイズに応じて分離され、増幅量に応じたピークを専用ソフトウエアーにより設定されたQMVR幅により解析、識別をする方法。
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5種類のマーカー(BAT25、BAT26、NR21、NR24、MONO27)について解析し判定致します。他項目との重複依頼は避けてください。
検査に必要な腫瘍細胞の割合は50%以上です。未染標本スライド提出に際しての留意事項は下記をご参照ください。
●提出条件
未染標本スライドは、病理組織学的な評価がなされ、検査に必要な腫瘍細胞割合(標本中の全細胞に占める腫瘍細胞の%)以上存在することを確認してください。マイクロサテライト不安定性(MSI)検査(FFPE)、マイクロサテライト不安定性(MSI)検査(リンチ症候群)の2項目においては、検査の特性上、腫瘍部と正常部を区分する必要性がありますので、必ず腫瘍細胞領域のマーキングをお願いします。マーキングがされないまま提出されますと、マクロダイセクションができず、偽陰性など判定結果に影響を及ぼす可能性がありますので、あらかじめご了承願います。
●未染標本スライドについて
採取された組織は速やかに10%中性緩衝ホルマリン溶液に浸漬し、固定を行ってください(推奨固定時間は6~48時間)。ご提出の際には、可能な限り3年以内に作製したホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックより、指定の厚さにて連続切片を作製してください。なお、薄切時には検体ごとにミクロトーム刃を交換するなど、コンタミネーションに充分ご注意ください。また、組織のホルマリン固定により核酸が断片化されているため、固定液の種類や組成、固定時間、固定後の検体の保存状態によっては、解析不可能となることがありますので、あらかじめご了承ください。
●生検標本について
生検標本は検体が微量であることが多く、組織自体がほとんど消失している場合や、腫瘍細胞が含まれていない組織片になっている可能性がありますので、あらかじめご注意願います。
D004-2(01 イー1エ)
固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査
遺伝子関連・染色体検査判断料100点 ◎
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
近年、開発や臨床応用が進んでいる免疫チェックポイント阻害剤が、ミスマッチ修復異常や高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌患者に対して高い奏効率を示すことが数多く報告されており、治療効果を予測するバイオマーカーとして、マイクロサテライト不安定性(MSI)検査が注目されています。本検査は、高頻度マイクロサテライト不安定性の固形腫瘍に対する治療薬の適応を判定するための補助として用いられる検査です。
結腸・直腸がん、胃がん、膵臓がん、前立腺がん、乳がんをはじめとする固形腫瘍
測定法文献
Buhand O, et al. :J Clin Oncol. 24(2): 241~251, 2006.
臨床意義文献
Dung T. Le, et al. :N Engl J Med 372: 2509~2520, 2015.