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CDT/トランスフェリン比(2019年12月5日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    CDT/トランスフェリン比(2019年12月5日ご依頼分をもって受託中止)
    血清
    0.6
    S09

    A00
    冷蔵
    (21日)
    事前にご確認ください
    CDT:ネフェロメトリー
    トランスフェリン:免疫比濁法
    %CDT
    1.24~2.16
    アルコール性肝障害のカットオフ値 2.00
    (%)

    トランスフェリン
    M 190~300
    F 200~340
    (mg/dL)

備考


トランスフェリンが120mg/dL未満の場合,%CDTは評価できませんのでご注意ください。 (試薬添付文書より)

容器

臨床意義

CDT(糖鎖欠損トランスフェリン)は、血清トランスフェリンに結合している多糖類側鎖が欠損したトランスフェリンアイソフォームで、多量のアルコール摂取を続けることで上昇します。一般的に、エタノール約50~60g(日本酒3合)を2週間以上にわたり毎日飲酒した場合、CDT値が上昇する原因となります。
欧米では、CDTは慢性的な多量飲酒者のスクリーニング、飲酒量及び禁酒のモニタリングに有用な習慣飲酒のマーカーとして使用されています。
本邦においては、肝障害患者におけるアルコール性肝障害の診断補助を目的とした体外診断薬として承認されました。また、相当量の飲酒にも関わらずγ-GTが異常値とならない群(ノンレスポンダー)においてもCDT値の上昇が見られたとの報告があることから、γ-GTとCDTは互いに相補的なマーカーと考えられます。
非アルコール性疾患のうち、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肝不全、CDG(先天性糖鎖合成異常)症候群では、疾患に基因してCDTが増加する可能性があります。また、妊婦のCDTは高値になることが報告されています。
本検査は、CDT値とトランスフェリン値の比を%CDTとして算出いたします。CDT値は、トランスフェリン値、鉄状態、肝機能障害などの影響を受けますが、%CDTとすることでその影響を最小限にしてご報告いたします。

異常値を示す病態・疾患

上昇する疾患

アルコール性肝障害

参考文献

測定法文献
山田 真子,他:アルコールと医学生物学 29:72~77,2010.
臨床意義文献
山田 真子,他:アルコールと医学生物学 29:72~77,2010.

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