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ノロウイルス抗原

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • ノロウイルス抗原
    5F630-1410-015-023
    糞便
    0.5g
    F00
    凍結
    2~8
    ELISA

    ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
    酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    陰性

備考

&1
依頼件数によって,所要日数が変動いたします。
糞便の中央部より0.5g(小指先大)を下図の容器に入れ,必ず凍結保存してください。

容器

補足情報

臨床意義

ノロウイルスはわが国のウイルス性集団食中毒発生事例の大多数を占めている。潜伏期は1~2日であると考えられている。乳児から成人まで幅広く感染するが、一般に症状は軽症であるがまれに重症化する例もあり、老人や免疫力の低下した乳児では死亡例も報告されている。嘔気、嘔吐、下痢が主症状である。ウイルスは症状が消失した後も3~7日間ほど患者の便中に排出されるため、二次感染に注意が必要である。ノロウイルスはヒトの空腸の上皮細胞に感染して繊毛の萎縮と扁平化、さらに剥離と脱落を引き起こして下痢を起こすらしいことが明らかになっている。ノロウイル感染症は、少量のウイルス量で感染が成立すること、アルコールなどの一般的な消毒薬に対して抵抗性をもつことから二次感染が容易に起こると考えられている。二次感染の防止及び重症化を防ぐにはノロウイルス感染症の迅速かつ正確な診断が必要である。そこで、迅速かつ簡便なELISA法を用いることにより、早期診断・早期治療に役立つと考えられる。

参考文献

測定法文献
田中 智之:医学と薬学61(1)93~98、2009.

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