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○sFlt-1/PlGF比
項目コード:A514 0 / 044990902
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
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sFlt-1/PlGF比
4Z335-0000-023-053 -
血清
0.7 -
S09
↓
A00 -
(7日)
- 2~6
-
340
※6
-
ECLIA
ECLIA(Electro chemiluminescence immunoassay)
電気化学発光免疫測定法
抗体を結合したビーズを用いて抗原と反応させた後,ルテニウムピリジン錯体で標識した抗体を抗原に2次反応させ,電気化学反応によりルテニウムピリジン錯体の発光強度を測定する方法。 - 38.0以下
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sFlt-1/PlGF比
備考
&1
診療報酬
D015(28)
sFlt-1/PlGF比
免疫学的検査判断料144点
- ア 「sFlt-1/PlGF比」は、血清を検体とし、ECLIA法により可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)及び胎盤増殖因子(PlGF)を測定し、sFlt-1/PlGF比を算出した場合に算定する。
- イ 本検査は、妊娠18週から36週未満の妊娠高血圧腎症が疑われる妊婦であって、以下のリスク因子のうちいずれか1つを有するものに対して実施した場合に、原則として一連の妊娠につき1回に限り算定できる。なお、リスク因子を2つ以上有する場合は、原則として当該点数は算定できない。
(イ) 収縮期血圧が130mmHg以上又は拡張期血圧80mmHg以上
(ロ) 蛋白尿
(ハ) 妊娠高血圧腎症を疑う臨床症状又は検査所見
(二) 子宮内胎児発育遅延
(ホ) 子宮内胎児発育遅延を疑う検査所見 - ウ 本検査を算定する場合は、イのリスク因子のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。また、イの(ハ)又は(ホ)に該当する場合は、その医学的根拠を併せて記載すること。なお、医学的な必要性から、リスク因子を2つ以上有する妊婦において算定する場合、又は一連の妊娠につき2回以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
sFlt-1/PlGF比 妊娠高血圧腎症 (PE) 発症予測のカットオフ値 (試薬添付文書より)
●sFlt-1/PlGF比≦38:1週間以内のPEの非発症予測 |
●sFlt-1/PlGF比>38:4週間以内のPEの発症予測 |
臨床意義
妊娠高血圧腎症(PE:Preeclampsia)は、高血圧及び蛋白尿を伴う妊娠疾患で、重篤な合併症を惹起することがあるため、早期に医療介入し、発症や病勢の悪化を抑制することが重要とされています。近年の研究成果から、胎盤形成に関わる血管新生因子PlGF(placental growth factor:胎盤増殖因子)及びその阻害因子sFlt-1(soluble fms-like tyrosine kinase-1:可溶性fms様チロシンキナーゼ-1)がPEの病態形成に関与していることが明らかになり、sFlt-1/PlGF比はPEの発症を予測する指標として注目されています。PE発症のリスクが高いと考えられる妊婦(ハイリスク妊婦)を対象とした臨床試験において、sFlt-1/PlGF比によりPEの1週間以内の非発症及び4週間以内の発症を予測する臨床的有用性が示されました。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
妊娠高血圧腎症
参考文献
測定法文献
Stefan Verlohren,et al:American Journal of Obstetrics Gynecology 202(2),161.e1~161.e11,2009.
臨床意義文献
A Ohkuchi,et al:Hypertens Res Pregnancy(8):51~56,2020.