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クリプトコックス・ ネオフォルマンス抗原

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • クリプトコックス・ ネオフォルマンス抗原
    5E140-0000-041-117
    髄液
    0.8
    A00
    冷蔵
    2~4

    169
    ※6
    ラテックス凝集反応

    LA(Latex agglutination)
    ラテックス凝集反応
    抗原または抗体を吸着(結合)させたラテックス粒子(感作ラテックス粒子)を用いて抗原抗体反応を行い,抗原抗体反応による凝集の有無により抗体または抗原の存在を判定する方法。

    陰性
その他の受託可能材料

備考

1
EDTA(抗凝固剤)は酵素処理に影響を与え,検査不能となる場合がありますので,EDTAの使用は避けてください。

診療報酬

D012(35)
クリプトコックス抗原定性
免疫学的検査判断料144点

  • (1→3)-β-D-グルカン」を「カンジダ抗原定性」、「カンジダ抗原半定量」、「カンジダ抗原定量」、「アスペルギルス抗原」、「D-アラビニトール」、「クリプトコックス抗原半定量」又は「クリプトコックス抗原定性」、「アスペルギルスIgG抗体」(ただし、慢性進行性肺アスペルギルス症と侵襲性肺アスペルギルス症の併存が疑われる患者に対して本検査を実施した場合を除く。)と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

臨床意義

クリプトコックス症はCryptococcus neoformansによる慢性,亜急性,まれに急性の肺,脳髄膜あるいは全身性の感染症であり,本菌の多くは肺に初感染巣を作り全身諸臓器に播種するが,特に中枢神経系に親和性を持ち,髄膜脳炎を主な臨床病型とする。他の深在性真菌症と異なり肺のみに病変を呈するのは10%程度とされている。
本菌の中枢神経系への親和性の高い理由は不明であるが,中枢神経系が補体や抗体に乏しいことが一因とする説もある。クリプトコックス症においては,C.neoformansが生体内で増殖し,可溶性莢膜多糖類を多量に産生するために,比較的長期にわたり抗原過剰の状態となるため,本症の血清診断法としては,抗原検出法であるラテックス凝集反応が,簡便性や迅速性から最も有用であり,抗原価の推移により病勢や治療効果の判定が可能である。また,本症において抗体が検出されるのは,血中抗原の少ない病期や抗真菌薬により抗原量の減少する時期などであり,抗体検出法は病期や予後の判定に用いられる。

参考文献

測定法文献
篠田 孝子 他:真菌と真菌症 30-3-211~221 1989
臨床意義文献
渡辺 一功 他:臨床と微生物 15-3-318~323 1988

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