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リポ蛋白リパーゼ(LPL)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • リポ蛋白リパーゼ(LPL)
    3F160-0000-022-023
    速やかに冷却遠心
    血漿
    0.3
    PH5

    A00
    凍結
    (1ヵ月)
    2~8

    219
    ※4
    ELISA

    ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
    酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    164~284(ng/mL)

備考

1
早朝空腹時にヘパリンを体重1㎏あたり30単位静注し15分後に指定の容器(PH5)に採取し,4℃で遠心分離後,上清の血漿を凍結保存にてご提出ください。EDTA血漿は避けてください。基準値につきましては上記採取条件に基づき設定しております。

診療報酬

D007(53)
リポ蛋白リパーゼ(LPL)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「リポ蛋白リパーゼ(LPL)」は、高トリグリセライド血症及びLPL欠損症が疑われる場合の鑑別のために測定した場合に限り算定できる。また、ヘパリン負荷が行われた場合、投与したへパリンは薬剤料の「薬剤」として算定できるが、注射料は算定できない。

容器

臨床意義

リポ蛋白リパーゼ(LPL)は,肝臓以外の脂肪組織や筋肉などの毛細血管内皮細胞表面にヘパラン硫酸を介して結合し,食事由来のカイロミクロンや肝臓で合成されたVLDLといったトリグリセライドに富んでいるリポ蛋白中のトリグリセライドをアポC-Ⅱを必須因子として異化する酵素である。
測定は,高脂血症(脂質異常症)の高TG血症患者が対象となり,LPL異常が直接関与するのはタイプ分類上Ⅰ型である。また,部分的にLPLが関与していると考えられているのはⅣ,Ⅴ型である。Ⅰ,Ⅳ,Ⅴ型タイプはTGが異常高値を示すのが特徴である。よって,高TG血症の成因がLPLの欠損または低下によるものかを鑑別することができる。原発性高脂血症(遺伝性)の中でLPL欠損症は常染色体劣性遺伝形成をとり,ホモ接合体(Ⅰ型)は100万人に1人であるが,ヘテロ接合体は500人に1人と患者は多い。二次性高脂血症の場合は,糖尿病に代表されるように患者数も多く,LPLの異常確認によって治療法も異なるため重要な検査である。

異常値を示す病態・疾患

低値疾患

ミオパシー, 下垂体機能低下症, 家族性LPL欠損症, 先端巨大症, 糖尿病

参考文献

測定法文献
Kobayashi J et al:Clinica Chimica Acta 216-113~123 1993
臨床意義文献
池田 康行:医学のあゆみ 157-13-781~788 1991

関連項目

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