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項目コード:012302 2
検査項目
JLAC10
酵素法
測定原理は比色法と同様で、測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。
1
ブドウ糖投与下または食後(血糖120mg/dL以上)に動脈採血してください。採血後は速やかに冷却遠心にて分離し、凍結保存してください。
D007(19)
ケトン体分画
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

分離剤+凝固促進フィルム入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年

ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ケトン体は、容易に細胞膜を通過しうる物質であることから、末梢組織(脳、心、腎など)において消費される影響が少ない動脈血中ケトン体比は、肝のenergy chargeを反映するものと考えられるため、肝予備能の指標および肝切除例における術後管理の指標として臨床的に応用されている。最近、肝細胞のviabilityを評価する方法として、肝ミトコンドリアにおける酸化還元状態(redox status)を間接的に評価する方法として、動脈血中のケトン体比(arterial ketone body ratio:AKBR)が提唱され、肝機能を評価する指標として用いられるようになった。AKBRは肝細胞(肝ミトコンドリア)機能評価法として、これまで用いられているhepaplastin testやICG Rmaxとも良く相関することが知られており、術前の肝機能の評価、肝切除の範囲の決定等に有用であると同時に、術後の管理上の指標としても有用である。
肝硬変、肝臓癌、肝不全
測定法文献
西ヶ谷 晴美,他:医学検査 45(3):353, 1996.
臨床意義文献
溝渕 詔子,他:高知県立中央病院医学雑誌 16(1):21~29, 1989.