現在のラボ:静岡ラボ
○TPA(2024年4月30日ご依頼分をもって受託中止)
項目コード:012861002 / 304502 6
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
TPA(2024年4月30日ご依頼分をもって受託中止)
5D320-0000-023-051 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
- 4~6
-
110
※5
-
CLIA
CLIA(Chemiluminescent immunoassay)
化学発光免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,化学発光性物質で標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光性物質の発光強度を測定する方法。 - 75未満(U/L)
-
備考
ロ
診療報酬
D009(05),B001(03ロ)
組織ポリペプタイド抗原(TPA),悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
TPA(組織ポリペプチド抗原)は,各種ヒト悪性腫瘍の細胞膜や細胞質内小胞体に存在する共通抗原として1957年に同定された単鎖ポリペプチドである。その後、細胞骨格を形成し主要な分化特異蛋白であるサイトケラチン(CK)の複合体であり、typeⅠCK(CK18,CK19)およびtypeⅡCK(CK8)が約1:1でヘテロポリマーを形成したものであることが明らかになった。
悪性腫瘍の増殖活性に相関して,癌周囲組織や血中に増加し,また,正常組織の肺胞上皮,乳腺,消化管上皮,尿細管上皮,子宮頸管腺,卵胞上皮,汗腺に存在する。血清TPAは,腫瘍の原発臓器や,組織型とは無関係に悪性例で高値を示し,経時的推移が悪性腫瘍の病態を反映している場合が多いので,治療効果の判定,あるいは再発・転移のモニタリング,予後推察の指標としても利用される。一方尿中TPA値は,TPAが尿管上皮にも存在する為,膀胱癌などの尿路上皮癌の診断や,治療効果の推測,経過観察に有用である。
異常値を示す病態・疾患
高値疾患
消化器癌, 前立腺癌, 乳癌, 肺癌, 膀胱癌
上昇する疾患-良性疾患
その他炎症性疾患, インフルエンザ, 肝炎, 肝硬変, 呼吸器感染症, 胆管感染症, 糖尿病, 尿路感染症
参考文献
臨床意義文献
阪原 晴海,他:癌と化学療法 23(6):733~743,1996.
関連項目
- α-フェトプロテイン定量
- 前立腺酸性フォスファターゼ(PAP)
- 癌胎児性抗原(CEA)
- γ-セミノプロテイン (γ-Sm)
- 塩基性フェトプロテイン(BFP)