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ペランパネル

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
    採血時刻
  • ペランパネル
    3L245-0000-022-205
    血漿
    0.3
    PH5

    A00
    冷蔵
    (28日)
    3~5

    特
    LC/MS/MS

    LC/MS/MS(Liquid chromatography tandem mass spectrometry)
    液体クロマトグラフィータンデム四重極型質量分析法
    液体クロマトグラフで親和性の差を利用して目的とする物質の成分を分解し,質量分析計でさらに質量ごとに分離して特定の質量イオンを解離・フラグメント化させ,それらのイオンを検出する方法。

    (ng/mL)

備考

1
フィコンパ

採血容器についての注意事項  
血清分離剤入り容器の使用は避けてください。薬物検査において、測定値に影響を及ぼす場合があります。

採血時刻についての注意事項  
1.TDM(血中薬物濃度モニター)における採血時間です。 
2.連続投与においては定常状態到達後、採血を行ってください。 
3.中毒時はPeak濃度も測定する必要があります。 
4.標準的な時間であり、患者状況にあわせて採血するのが望ましいと思われます。

下図の容器に採血し、よく混和させ、血漿分離してください。
血漿は冷蔵保存してください。

診療報酬

B001(02),B001(02ロ)
特定薬剤治療管理料,抗てんかん剤(てんかん患者)

  • 「特定薬剤治療管理料1」は、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合、月1回に限り算定する。

容器

補足情報

臨床意義

ペランパネル(商品名:フィコンパ)は、他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法において、効能・効果が認められています。てんかん発作の発生ならびに伝播には、興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸と、グルタミン酸受容体が重要な役割をもつと考えられています。中でも、AMPA(α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid)受容体は、広く中枢神経細胞に分布し、非常に速い神経伝達を行うことが知られています。ペランパネルは、グルタミン酸によるAMPA受容体の活性化を選択的かつ非競合的に阻害することで、神経の興奮を抑制するという新しい作用機序を有しています。血中濃度のモニタリングは、服薬コンプライアンスの評価や薬物相互作用による影響の確認、投与量の調整を行う際の指標となります。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

てんかん

参考文献

測定法文献
Mano Y,et al:J Pharm Biomed Anal 107:56~62,2015.
臨床意義文献
花田 敬久:脳21 16(3):322~328,2013.

関連項目

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