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○アセトン定量
項目コード:3605 6
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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アセトン定量
3E060-0000-023-202 -
血清
0.7 -
S7P
↓
A00 -
(15日)
- 7~10
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Gas-Chromatograph法
クロマトグラフィー(Chromatography)
固定相(固体または液体)と接して流れる移動相(液体または気体)の間に物質を通し,両相への親和性の差を利用して目的とする物質の成分を分離する方法。
移動相が液体の場合には液体クロマトグラフィー,気体の場合にはガスクロマトグラフィーと呼ばれる。 - 5未満(μg/mL)
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アセトン定量
備考
&M
分離剤入り容器は使用しないでください。
容器
S7P 旧容器記号 C4 X2 X1
分離剤なし (真空採血量7mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
ケトン体はアセト酢酸,3-ヒドロキシ酪酸,アセトンの3者の総称であり脂肪酸ならびにアミノ酸の不完全代謝物である。主に肝臓で脂肪酸から生成され常態ではこれらは二酸化炭素と水まで酸化されるが病態(例えば糖質利用が不十分な常態の糖尿病,飢餓,糖質摂取不足など)等によってはアセト酢酸を生じ,脱炭酸されてアセトンになり血中に蓄積してくる。
通常血中にアセトンは存在せず血中アセトン測定は病態(重傷度)把握する上でも有意義といえる。また,アセトンは水や血中に溶けやすく脂溶性で揮発性の高い有機溶剤である。
産業分野で単体または主要剤として広く使用され,シンナーや接着剤にも含まれ一般的にも使用機会が多いことから労働安全衛生管理上の毒性の問題点のみならず曝露有無を明らかにする点からも血中アセトン測定は有用である。
異常値を示す病態・疾患
高値
アセトン曝露作業, 飢餓, 絶食, 糖尿病
参考文献
測定法文献
深掘 すみ江 他:労働科学 59-12-555~562 1983