現在のラボ:横浜ラボ

現在のラボ:横浜ラボ
項目コード:B657 1
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
&1
凍結保存は避けてください。
受託可能日は月~金曜日です。
検体採取後、速やかにご提出ください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
本検査は、e1a2の測定はできますが、e1a3の融合mRNAの測定はできません。また、e1a2の融合mRNAにおいてもプライマー及びプローブが結合する領域に変異がある場合には、minor BCR-ABL1 mRNAの測定ができないことがあります。
造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について
検体は採取後、当日中にご提出ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
検体は採取後、当日中にご提出ください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
D006-3(03イ)
BCR-ABL1(minor BCR-ABL mRNA)(診断の補助に用いるもの)
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量7mL)
内容:EDTA-2Na 10.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
事例 | minor BCR-ABL1/ABL1比 報告内容 |
報告コメント |
---|---|---|
minor BCR-ABL1 mRNA測定値が測定下限値13.58コピー/テスト未満の場合 | (13.58/ABL1 mRNA測定値) %未満 | なし |
minor BCR-ABL1 mRNA測定値が検出されなかった場合 | 検出せず | BCR-ABL1が検出されませんでした |
ABL1 mRNA測定値が10000コピー/テスト未満の場合 | 計算不能 | 別紙ラボレター※ |
※ 正報告書と合わせて、別紙報告書にて詳細をご報告いたします。
急性リンパ性白血病(ALL)は、骨髄において前駆B細胞または前駆T細胞が腫瘍性に増殖した疾患であり、ALLにおける予後不良因子としてフィラデルフィア染色体(Ph染色体)の存在が挙げられています。
Ph染色体は、9番染色体長腕(9q34.1)に座位するABL1遺伝子と、22番染色体長腕(22q11.2)に座位するBCR遺伝子の相互転座により形成されます。
BCR-ABL1融合遺伝子のBCR遺伝子切断点はMajor BCRとminor BCRの2ヵ所に集中していることが知られています。
本項目はRT-PCR(リアルタイムPCR)法を用いてminor BCR-ABL1の発現量を測定し、minor BCR-ABL1 mRNA/ABL1 mRNA比(%)を報告します。ALLの診断補助および治療経過のモニタリングなどに有用です。
フィラデルフィア染色体(Ph)転座型白血病(急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML))
測定法文献
J Gabert,et al:Leukemia 17(12):2318~2357,2003.
臨床意義文献
JV Melo,et al:Blood 81(10):2488~2491,1993.