現在のラボ:横浜ラボ
- TOP
- 遺伝子関連検査
- 造血器腫瘍遺伝子検査
- Major BCR-ABL1 mRNA(%)
現在のラボ:横浜ラボ
○Major BCR-ABL1 mRNA(%)
項目コード:C765 0
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
Major BCR-ABL1 mRNA(%)
8C125-9962-046-875 -
骨髄液
1.0 - H00
-
(1日)
- 4~6
-
2520
※2
-
RT-PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
-
備考
&1
凍結保存は避けてください。受託可能日は月~金曜日です。
検体採取後、速やかにご提出ください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
本検査は、e13a2 及び e14a2 の測定はできますが、e13a3 又は e14a3 の融合 mRNA の測定はできません。また、e13a2 及び e14a2 の融合mRNA においてもプライマー及びプローブが結合する領域に変異がある場合には、Major BCR-ABL1 mRNA の測定ができないことがあります。
●造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について
検体は採取後、当日中にご提出ください。
受託数の増減により、所要日数が変わる場合がございます。あらかじめご了承ください。
慢性骨髄性白血病(CML)には[A037 0]Major BCR-ABL1 mRNA(IS)をご依頼ください。
フィラデルフィア染色体(Ph)陽性急性リンパ性白血病(ALL)には[C765 0]Major BCR-ABL1 mRNA(%)をご依頼ください。
骨髄液1.0mL を指定の容器に無菌的に採取し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
診療報酬
D006-3(02)
BCR-ABL1(Major BCR-ABL1 (mRNA定量))(フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病)
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
- 「Major BCR-ABL1(mRNA定量)」は、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の診断補助及び治療効果のモニタリングを目的として、リアルタイムRT-PCR法により測定した場合に限り算定できる。
容器
H00 旧容器記号 H
保存液入り (容器容量5mL)
内容:RPMI-1640 FBS 硫酸カナマイシン ノボヘパリンNa 炭酸水素Na HEPES
貯蔵方法:凍結
有効期間:色が薄いピンクの状態で使用してください。
(凍結時は淡黄色ですが解凍すると薄いピンク色に戻ります。)
補足情報
臨床意義
BCR-ABL1融合遺伝子は、9番染色体長腕(9q34.1)に座位するABL1遺伝子と、22番染色体長腕(22q11.2)に座位するBCR遺伝子の相互転座により形成され、相互転座により生じた異常22番染色体をフィラデルフィア染色体(Ph)と呼びます。
このBCR-ABL1融合遺伝子は、慢性骨髄性白血病(CML)に認められるだけでなく、急性リンパ性白血病(ALL)の約20%の症例においても認められます。BCR遺伝子切断点はMajor BCR、minor BCR、micro BCRがあり、Ph陽性ALLにおける割合は70%がminor BCR-ABL1、30%がMajor BCR-ABL1と報告されています。本検査はRT-PCR(リアルタイムPCR)法を用いて、Major BCR-ABL1の発現量を測定することでPh陽性ALLにおける診断の補助、および治療効果のモニタリングを行います。
参考文献
測定法文献
Nakamae H,et al:Int J Hematol 102(3):304~311,2015.
臨床意義文献
Branford S,et al:Blood 112(8):3330~3338,2008.