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副甲状腺ホルモン (PTH)(高濃度測定)(2018年12月6日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    副甲状腺ホルモン (PTH)(高濃度測定)(2018年12月6日ご依頼分をもって受託中止)
    4C015-0000-023-001
    血清
    0.3
    S09

    A00
    冷蔵
    3~5
    175
    ※4
    RIA2抗体法

    RIA(Radio immunoassay)
    放射性免疫測定法
    抗体に対して放射性同位元素(RI)で標識した抗原と検体中の抗原を競合的に抗原抗体反応を行い,抗体と結合した標識抗原(結合型:Bound)と抗体と結合していない標識抗原(遊離型:Free)を分離し,その割合を放射活性から抗原の濃度として測定する方法。
    結合型と遊離型の分離方法(B/F分離)として,抗体を固相化しておく固相法,抗原抗体複合体に第2抗体を結合させて沈澱させる2抗体法,抗原抗体複合体を硫酸アンモニウム(硫安)で沈澱させる硫安塩析法,抗原抗体複合体を沈澱試薬で沈澱させるPEG法などがある。

    0.8以下(ng/mL)
その他の受託可能材料

備考

&エ

診療報酬

D008(31)
副甲状腺ホルモン(PTH)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点

容器

臨床意義

副甲状腺から分泌されるインタクトPTHは,84個のアミノ酸から成るペプチドで,主に骨や腎に作用して,血中Ca濃度の恒常性の維持に関与する。腎に作用する時に尿中cAMPを増加させる。血中でPTHは容易に34-35位が切断され,活性型1-34(N末端側)と不活性型35-84(C末端側)となり,各々フラグメントと呼ばれる。インタクトPTHとN末端フラグメントは血中できわめて不安定であるが,C末端・中間部断片は代謝が遅く安定している。PTHは,カルシトニンやビタミンDと共に生体内のカルシウムおよびリン酸代謝を調整する重要なホルモンである。PTHは骨と腎が標的器官であるが,ビタミンDの活性化を介して間接的に腸管にも作用している。したがって,血中PTH濃度の測定は,カルシウムおよびリン酸代謝に関与するこれら各臓器の機能を検査する上で重要な指標となる。

異常値を示す病態・疾患

高値疾患

ビタミンD欠乏症, 原発性副甲状腺機能亢進症, 続発性副甲状腺機能亢進症, 慢性腎不全

低値疾患

ビタミンD中毒, 悪性腫瘍の骨転移(高Ca血症), 術後副甲状腺機能低下症, 特発性副甲状腺機能低下症

参考文献

測定法文献
深瀬 正晃 他:日本内分泌学会雑誌 65-8-807~827 1989
臨床意義文献
富樫 和美 他:腎と骨代謝 2-2-241~247 1989

関連項目

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