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項目コード:
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
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凍結保存は避けてください。本項目はNUDT15遺伝子codon139の遺伝子多型を検出し、アミノ酸表記(Arg/Arg、Arg/Cys、Arg/His、Cys/Cys、Cys/His、His/His)にて報告いたします。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
PGx対象(下記参照)
下図の容器に採取し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
D006-17
Nudix hydrolase 15(NUDT15)遺伝子多型〔リアルタイムPCR法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
塩基配列 | アミノ酸 | NUDT15遺伝子多型 |
---|---|---|
CGT | アルギニン (Arg) | 野生型 |
TGT | システイン (Cys) | c.415C > T (rs116855232) |
CAT | ヒスチジン (His) | c.416G > A (rs147390019) |
Nudix hydrolase 15(NUDT15)は、炎症性腸疾患(IBD)や急性リンパ性白血病(ALL)などの治療に用いられるチオプリン製剤の代謝に関わる酵素の一つです。
NUDT15遺伝子のcodon139における遺伝子多型により、酵素活性が著しく低下するシステインホモ(Cys/Cys)を持つ場合、チオプリン製剤の投与後、早期に重篤な副作用(重度の白血球減少症や全身脱毛症など)を生じるリスクが高いことが報告されています。
本検査は、チオプリン製剤の投与対象となる症例に対して、その投与の可否および投与量などの判断補助に有用です。
炎症性腸疾患、急性リンパ性白血病
測定法文献
Moriyama T,et al:Nat Genet,48(4):367~373,2016.
臨床意義文献
Kakuta Y,et al:J Gastroenterol,53(9):1065~1078,2018.