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項目コード:A106 3
検査項目
JLAC10
RIA(Radio immunoassay)
放射性免疫測定法
抗体に対して放射性同位元素(RI)で標識した抗原と検体中の抗原を競合的に抗原抗体反応を行い,抗体と結合した標識抗原(結合型:Bound)と抗体と結合していない標識抗原(遊離型:Free)を分離し,その割合を放射活性から抗原の濃度として測定する方法。
結合型と遊離型の分離方法(B/F分離)として,抗体を固相化しておく固相法,抗原抗体複合体に第2抗体を結合させて沈澱させる2抗体法,抗原抗体複合体を硫酸アンモニウム(硫安)で沈澱させる硫安塩析法,抗原抗体複合体を沈澱試薬で沈澱させるPEG法などがある。
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下図の容器に採血し,よく混和させ,低温(4℃)で血漿分離してください。
血漿は必ず凍結保存してください。
D008(23)
グルカゴン
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
EDTA-2Na+アプロチニン入り (真空採血量3mL)
内容:EDTA-2Na 3.75mg アプロチニン (1500単位)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
グルカゴンはインスリン拮抗作用を示し、肝グリコーゲン分解促進およびグリコーゲン合成抑制、アミノ酸乳酸などからの糖新生、脂肪分解、インスリン分泌促進など、血糖の上昇に寄与する。
血中グルカゴン値が上昇する疾患として、グルカゴン産生腫瘍(グルカゴノーマ)、糖尿病、急性および慢性膵炎、肝硬変、腎不全、飢餓などがある。一方、低グルカゴン血症は慢性膵炎非代償期での膵性糖尿病、下垂体機能低下症、グルカゴン欠損症などの場合にみられる。
グルカゴン産生腫瘍(グルカゴノーマ), 糖尿病
臨床意義文献
河邉 顕 他:日本臨床 63(増8):493~495、2005