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○百日咳菌 DNA
項目コード:A235 0
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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百日咳菌 DNA
6B636-0000-063-883 -
後鼻腔ぬぐい液
- VS4,ARR
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(21日)
- 2~4
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360
※7
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LAMP
LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)
標的遺伝子の配列から6つの領域に対して4種類のプライマーを設定し,鎖置換反応を利用して一定温度で反応させる方法。 - 陰性
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百日咳菌 DNA
備考
&1
後鼻腔ぬぐい液は,必ずフロックスワブ(VS4)で採取し,滅菌ポリスピッツ(ARR)にスワブを入れて凍結保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
診療報酬
D023(13)
百日咳菌核酸検出〔LAMP法〕
微生物学的検査判断料150点
- 「百日咳菌核酸検出」は、関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床判断例の定義を満たす患者に対して、LAMP法又はPCR法により測定した場合に算定できる。
容器
VS4 旧容器記号 k9
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から5年
ARR 旧容器記号 r A
滅菌ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
VS4 (旧容器記号 k9) 検体取り扱い方法
- 綿球部分に触れないように、スワブの軸部分をつまんで取り出します。
- 被験者の頭を動かさないようによく押さえ、その後、スワブを後鼻腔に静かに挿入して粘液を採取します。
- 速やかにスワブを滅菌ポリスピッツ (ARR) の中に入れ、スワブの柄にあるスリットを容器の縁にあてて折ります。
- スワブを入れたまま容器のキャップをしっかり閉め、凍結保存にて提出してください。
臨床意義
百日咳は百日咳菌の気道感染によって、引き起こされる急性(気道)呼吸器感染症です。ワクチンにより、予防可能な疾患ですが、年長児や既ワクチン接種者では非典型的な症状が多く、診断が困難となるケースが少なくありません。本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
百日咳
参考文献
測定法文献
Kamachi K,et al: J Clin Microbiol 44(5):1899~1902,2006.
臨床意義文献
岡藤 輝夫,他:診療と新薬52(12): 1133~1140,2015.