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○FTA-ABS(2024年10月2日ご依頼分をもって受託中止)
項目コード:310602
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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FTA-ABS(2024年10月2日ご依頼分をもって受託中止)
5E079-1351-023-161 -
血清
0.3 -
S09
↓
A00 -
- 2~5
-
134
※6
-
FA
FA(Fluorescent antibody method)
蛍光抗体法
目的とする抗原に対して,蛍光色素で標識した抗体を用いて抗原抗体反応を行い,蛍光顕微鏡下で蛍光強度を測定する方法。
蛍光色素で標識した抗体を直接反応させる直接法と,抗原に対して抗体を反応させた後,蛍光色素で標識した抗体を2次反応させる間接法がある。 - 陰性
-
備考
&1
IgG抗体を検出しています。下記参照(*FA)
*FA:髄液の測定も可能です 検体量 0.5mL(冷蔵) 基準値 陰性
診療報酬
D012(23)
梅毒トレポネーマ抗体(FTA-ABS試験)定性
免疫学的検査判断料144点
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
梅毒血清反応検査の抗体価の相互関係
検査法 | 抗体価 (血清希釈倍数) | |||
---|---|---|---|---|
STS | RPR法 (凝集反応) |
(1) 2 4 8 | 16 32 | 64 128 256 512 |
TP抗原 | TPHA (PA) |
(80) 320 | 1,280 | 5,120 20,480 81,920 |
FTA-ABS | (20) | |||
抗体価の読み方 | 低い | 中等度 | 高い |
( ) 付き数字は定性検査の血清希釈倍数
感染初期にはSTS群の抗体価がTPHAの抗体価に先行する
[引用文献]
大里 和久:産婦人科の実際 49 (11) :1471~1479, 2000. (一部改変)
梅毒血清反応検査の結果の解釈
STS | TP 抗原 | 結果の解釈 |
---|---|---|
RPR〔LA〕 | TP 抗体〔LA〕・FTA-ABS | |
(-) | (-) | 非梅毒 ごく初期の早期梅毒 (まれ) |
(+) | (-) | ごく初期の早期梅毒※ 生物学的偽陽性 (BFP) |
(+) | (+) | 活動性梅毒 (要治療) 治癒状態の梅毒 |
(-) | (+) | 治癒状態の梅毒 ごく初期の早期梅毒 TP抗原系の非特異反応による偽陽性 (まれ) |
※ BFPを呈する疾患や最近の感染機会の有無を調査する。
STS抗体価の推移をモニターし、TP抗体・FTA-ABSの陽性反応を認めた場合、初期の梅毒感染を疑う。
あくまでも臨床診断が優先であり、血清学的検査は補助診断である。
〔梅毒血清反応検査の使用と留意点〕
《STS》
カルジオリピン抗原に対する抗体。梅毒感染初期から陽性化し、治療後は陰性化する場合が多く梅毒症状をよく反映する。
生物学的偽陽性反応(BFP)が多い。
《生物学的偽陽性 (BFP)》
STS (RPR) は生物学的偽陽性 (BFP) が多く、梅毒感染以外に肝疾患、自己免疫疾患、妊婦などで偽陽性を示す場合がある。
《TP抗体・FTA-ABS》
トレポネーマ抗原に対する抗体で梅毒感染時に認められる特異的な抗体。
過去に梅毒陽性となった患者血清では、いつまでも抗体価が高値で持続する場合がある。
まれに非特異反応が認められる。
臨床意義
梅毒血清反応には,カルシオリピン,レシチンのリン脂質を抗原とする脂質抗原試験と,TP菌体また菌体成分を抗原とするtreponema pallidum(TP)抗原試験とがある。脂質抗原試験は,通常STS(serological tests for syphilis)と呼ばれ,ガラス板法,RPR法,梅毒凝集法,などがある。TP抗原法は梅毒病原体であるTPに対する抗体で,TPHAとFTA-ABSがこれに該当する。なお,TP抗原反応は梅毒に対する特異度が極めて高いので,梅毒の診断には有用であるが,治療の適応あるいは治療効果の判定などには不適当である。その理由は,その抗体価が一度ある程度以上に上昇してしまうと,有効治療が加えられても容易に抗体価の低下がみられず,また半永久的に陽性を持続するからである。
データ解釈:一般的には,脂質抗原を用いるSTS(ガラス板法,RPR法)を実施する。その結果,1法ないし2法とも陽性の場合はTPHAで確認する。TPHAが陰性の場合は,FTA-ABSで最終確認をしなければならない。多くの検査室では,STSとTPHAを同時に実施している。
初感染の証明はTPに感染後約1週間くらいでまずTPに対するIgM抗体が産生され,その後TPに対するIgG抗体が産生される。また一般的にルーチン検査の場合,その陽転順序はまずFTA-ABSとSTSがほぼ同時に陽転し,TPHAが最も遅く陽転する傾向がみられる。また,STS陽性・TPHA陰性の場合は,感染初期のこともあり,感染の疑いが濃い症例には3~4週間後に再度検査を行い,感染初期の梅毒かBFPかの判定を下す必要がある。
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
他のトレポネーマ感染症(T.caratenumなど), 梅毒
参考文献
測定法文献
山屋 駿一:微生物検査必携 細菌・真菌検査 第3版 H83~H91 1995
臨床意義文献
高橋 朋子 他:日本臨床 53-増-216~220 1995