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○単純ヘルペス ウイルス IgM
項目コード:320202
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
単純ヘルペス ウイルス IgM
5F190-1432-023-023 -
血清
0.2 -
S09
↓
A00 -
- 2~5
-
200
※6
-
EIA
EIA(Enzyme immunoassay)
酵素免疫測定法
測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。 - 0.80未満 陰性 判定基準:下記参照
-
単純ヘルペス ウイルス IgM
備考
&1
下記参照(*捕捉法)
*捕捉法:髄液の測定も可能です 検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 0.80未満 陰性
診療報酬
D012(44イ)
グロブリンクラス別ウイルス抗体価(ヘルペスウイルス)
免疫学的検査判断料144点
- グロブリンクラス別ウイルス抗体価 下記をご参照ください。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
[5136 3]
[6181 4]
[320202]
[3202]
単純ヘルペスウイルスIgM
[5135 6]
[6179 7, 6679 2]
[319802, 319804]
[3198]
[8652]
単純ヘルペスウイルスIgG の判定基準
判定 | IgM (抗体指数) | IgG (EIA価) | |
---|---|---|---|
血清 | 髄液 | ||
- | 0.80未満 | 2.0未満 | 0.20未満 |
± | 0.80~1.20 | 2.0~3.9 | 0.20~0.39 |
+ | 1.21以上 | 4.0以上 | 0.40以上 |
臨床意義
単純ヘルペスウイルス(HSV)は,DNAウイルスで,1型(HSV-1)と2型(HSV-2)の2亜型に分けられている。HSVの特徴は,初感染後体内に持続感染(潜伏感染)することである。初感染の多くは不顕性感染で,顕性,不顕性を問わず初感染後は三叉神経節,仙骨神経節に潜伏感染し,疲労,妊娠,怪我,熱性疾患その他の原因によってウイルスが再活性化されると,口唇周辺や陰部など特定の皮膚部位に水疱を生じる(回帰性ヘルペス)。
HSV感染症の診断法には,ウイルスやウイルス抗原を直接証明する抗原検査と血清抗体の上昇によって診断する抗体検査とがある。
抗原検出法は,ウイルス分離をはじめ,病変部より得た細胞中のHSV抗原を蛍光抗体法(FA)を用いて証明したり,モノクローナル抗体を用いたシェル・バイアル法がありこの方法は特異性が高い。また遺伝子検査としてin situハイブリダイゼーション,PCRなどによる方法があり,ヘルペス脳炎,新生児ヘルペス感染症などの早期治療により救命率を上げることが期待されている。
抗HSV抗体の測定法として,EIA法は感度が高くまたIgG,IgM抗体の分別測定も可能である。中和法はEIA法に比べ感度的には落ちるが特異性は高い。また中枢神経疾患の場合EIA法のIgG捕捉法が有用である。血清学的検査は,主として初感染の診断に有用であるが,中枢神経感染の診断,感染HSVの型別推定に応用されている。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
ヘルペス性角結膜炎, ヘルペス性食道炎, 肝炎, 口唇ヘルペス, 新生児ヘルペス, 神経炎, 性器ヘルペス, 脊髄炎, 脳炎, 流産,死産,奇形
参考文献
測定法文献
厚生省監修:微生物検査必携 ウイルス・クラミジア・リケッチア検査 第3版 第1分冊 48~61 1987
臨床意義文献
川名尚 他:医学と薬学 69(3):517-522,2013.
関連項目
- 単純ヘルペスウイルス
- 単純ヘルペス ウイルス 1型
- 単純ヘルペス ウイルス 2型
- ウイルス分離
- ウイルス同定
- 単純ヘルペス ウイルス IgG
- 単純ヘルペス ウイルス IgG
- 単純ヘルペスウイルス特異抗原
- 単純ヘルペスウイルスDNA 定性
- 単純ヘルペスウイルス 抗原