現在のラボ:愛知ラボ

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項目コード:515402
検査項目
JLAC10
ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後、酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ、発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。
&E
本検査は定性検査です。抗体濃度を参考値としてご報告いたします。
D012(18)
抗酸菌抗体定性
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
肺MAC (Mycobacterium avium complex) 症の確定診断は臨床症状や画像診断法、細菌学的検査などを総合しておこないます。関連学会より診断基準が出されていますが、良質な臨床検体が得られないなどの理由から、細菌学的診断基準を満たすまでに数ヶ月以上を要する症例が多いことなどが問題となります。
本検査は、血清中のMAC壁抗原〔glycopeptidolipid (GPL)-core〕に対するIgA抗体を測定することにより、肺MAC症の補助診断が可能です。GPL-coreはMAC壁の主要な構成成分であり、MAC以外の主要な肺抗酸菌感染の病原体であるM.tuberculosisやM.kansasiiには存在しないため、MACに特異的な血清診断の抗原として用いられています。日本では非結核性抗酸菌 (nontuberculous mycobacteria:NTM) による呼吸器感染症の約89%がMACであるという報告もあり、近年急速に増加傾向を示しています。
血清診断を診断補助として使用することで、診断が迅速、容易になることが期待されています。
肺MAC症
測定法文献
Kitada S, et al:AMERICAN JOURNAL OF Respiratory and Critical Care Medicine 177 (1):793~797, 2008.
臨床意義文献
北田 清悟, 他:呼吸器内科 27 (1):18~23, 2015.