現在のラボ:杏和総合
- TOP
- 免疫血清学的検査
- 感染症(非ウイルス)関連検査
- MAC抗体 (抗酸菌抗体定性)
現在のラボ:杏和総合
○MAC抗体 (抗酸菌抗体定性)
項目コード:2272
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
MAC抗体 (抗酸菌抗体定性)
-
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(15日)
- 3~5
-
116
※6
-
ELISA
ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後、酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ、発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。 - 陰性 0.7未満 (U/mL)
-
MAC抗体 (抗酸菌抗体定性)
備考
&E
本検査は定性検査です。抗体濃度を参考値としてご報告いたします。
診療報酬
D012(18)
抗酸菌抗体定性
免疫学的検査判断料144点
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
肺MAC (Mycobacterium avium complex) 症の確定診断は臨床症状や画像診断法、細菌学的検査などを総合しておこないます。関連学会より診断基準が出されていますが、良質な臨床検体が得られないなどの理由から、細菌学的診断基準を満たすまでに数ヶ月以上を要する症例が多いことなどが問題となります。
本検査は、血清中のMAC壁抗原〔glycopeptidolipid (GPL)-core〕に対するIgA抗体を測定することにより、肺MAC症の補助診断が可能です。GPL-coreはMAC壁の主要な構成成分であり、MAC以外の主要な肺抗酸菌感染の病原体であるM.tuberculosisやM.kansasiiには存在しないため、MACに特異的な血清診断の抗原として用いられています。日本では非結核性抗酸菌 (nontuberculous mycobacteria:NTM) による呼吸器感染症の約89%がMACであるという報告もあり、近年急速に増加傾向を示しています。
血清診断を診断補助として使用することで、診断が迅速、容易になることが期待されています。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
肺MAC症
参考文献
測定法文献
Kitada S, et al:AMERICAN JOURNAL OF Respiratory and Critical Care Medicine 177 (1):793~797, 2008.
臨床意義文献
北田 清悟, 他:呼吸器内科 27 (1):18~23, 2015.