現在のラボ:千葉中央
○FDP定量
項目コード:4738 8
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
FDP定量
2B120-0000-001-062 -
部分尿(遠心後上清)
0.5 -
U90
↓
A00 -
(21日)
- 2~6
-
72
※1
-
LPIA
LPIA(Latex photometric immunoassay)
ラテックス近赤外免疫比濁法
抗原または抗体を結合させたラテックス粒子を用いて抗原抗体反応を行い,抗原抗体反応による凝集の濁度を,近赤外光を照射させて透過率を測定する方法。 - 100以下(ng/mL)
-
FDP定量
備考
&1
新鮮尿2.0mLを専用容器(U90)に注入し、よく混和後3000rpm 5~10分間遠心分離してください。遠心後の上清0.5mLを提出容器(A00)に分注し、提出ください。
上清(部分尿)は必ず凍結保存してください。
診療報酬
D001(07)
フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)(尿)
尿・糞便等検査判断料34点
容器
U90 旧容器記号 b2 10
抗プラスミン剤入り
内容:アプロチニン 精製ゼラチン デヒドロ酢酸 ナトリウム
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年 (アルミ包装開封後1週間)
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
血中のフィブリノーゲンや血液凝固反応により産生されたフィブリンは,線溶系により生じたプラスミンに分解され分解産物をつくる。これらを総称してFDP(Fibrin/fibrinogen degradation products)と呼んでいる。しかし,プラスミンによるフィブリンの分解に比べ,フィブリノーゲンの分解は少なく,通常流血中に存在するFDPの大部分はフィブリンの分解によって生じたものと考えられ,プラスミンの量よりも血管内に生じたフィブリンの量を反映すると考えられる。
臨床的には二次線溶亢進を伴うDICの診断が最も重要であり,血栓症ならびに血栓溶解治療などの病態解明や効果判定の指標としても有用である。尿中FDPは,糸球体腎炎などの腎疾患で増加しており,腎糸球体内での凝固,二次線溶が病態と関与しているとされている。
異常値を示す病態・疾患
高値疾患
DIC, ウロキナーゼ大量投与, 悪性腫瘍, 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP), 糸球体腎炎, 胎盤早期剥離, 溶血性尿毒性症候群(HUS), 膠原病
参考文献
測定法文献
堀内 伸純,他:臨床検査機器・試薬 14(2):267~270, 1991.
臨床意義文献
宮島 ゆかり,他:日本臨牀 53(増):26~29, 1995.