現在のラボ:千葉中央
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現在のラボ:千葉中央
○クラミジアトラコマティスDNA
項目コード:K589 8
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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クラミジアトラコマティスDNA
5E021-0000-079-862 -
うがい液
5 - U10
-
(28日)
- 2~4
-
188
※7
-
PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。 - 陰性
-
クラミジアトラコマティスDNA
備考
&1
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。
分泌物,部分尿:検体に大量の血液が混入した場合は,正しい結果が得られないことがあります。
男性の場合,PCR反応阻害物質の影響が稀に認められる場合がありますので,尿検体での検査をお勧めいたします。尿検体は最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
うがい液:検体採取前の食事,うがい,歯磨きなどは避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
診療報酬
D023(01)
クラミジア・トラコマチス核酸検出〔PCR法、LCR法、ハイブリッドキャプチャー法若しくはTMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法若しくは核酸ハイブリダイゼーション法による同時検出法、SDA法又はTRC法〕
微生物学的検査判断料150点
- ア 「クラミジア・トラコマチス核酸検出」と「クラミジア・トラコマチス抗原定性」を併用した場合は、主なもののみ算定する。
イ 「クラミジア・トラコマチス核酸検出」は、PCR法、LCR法、ハイブリッドキャプチャー法若しくはTMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法若しくは核酸ハイブリダイゼーション法による同時検出法、SDA法又はTRC法により、泌尿器、生殖器又は咽頭からの検体により実施した場合に限り算定できる。 - 「クラミジア・トラコマチス抗原定性」、「淋菌抗原定性」、「細菌培養同定検査(淋菌及びクラミジアによる感染を疑って実施するもの)」、「クラミジア・トラコマチス核酸検出」又は「淋菌核酸検出」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
容器
U10 旧容器記号 Y1
滅菌スポイト 滅菌カップ
内容:グアニジン塩酸塩
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
補足情報
U10 (旧容器記号 Y1) 検体取り扱い方法
尿検体からの採取
最後の排尿から少なくとも1時間以上経過後の初尿を採取してください。
- 滅菌済みカップに初尿を採取し、滅菌済みスポイトを用いて初尿を専用容器に移します。
- 専用容器に記載されている2つのラインの間に収まるように初尿を加えてください。
- 専用容器のキャップをしっかりと閉めてください。
- 専用容器を5回転倒混和して室温にて提出してください。
うがい液検体からの採取
検体採取前の食事・うがい・歯磨き・ガムを噛むこと等などは避けてください。
- 滅菌生理食塩水をカップに15~20mL入れ口に含み、顔を上に向けて10~20秒間、勢いよくうがいを行います。
- うがい液全量をコップに回収し、スポイトで専用容器に記載されている2つのラインの間に収まるように添加します。
- 専用容器のキャップをしっかりと閉め、5回転倒混和して室温保存にて提出してください。
※ただし「腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出」はご依頼できません。
臨床意義
クラミジア トラコマティスは,性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)の病原微生物の一つである。男性では尿道炎,副睾丸炎,前立腺炎等を,女性では子宮頸管炎,子宮内膜炎,卵管炎等の泌尿生殖器感染症の原因のほか,産道感染により新生児に肺炎,結膜炎等を引き起こすことが知られている。現行の培養法,EIA,DNAプロ-ブ法などでC.トラコマティスが検出されているが,感度・特異性・簡便性などの問題で一長一短があり,それらの条件を満足する検査法が望まれていた。
本検査法は,C.トラコマティス特有のプラスミドDNAをPCR法によりDNAを増幅し,特異的DNAプロ-ブ法で検出する方法である。従って,臨床材料から直接C.トラコマティスを検出でき,特異性,感度共に優れ,しかも短時間でC.トラコマティスを検出できる。特に無症候性のC.トラコマティス感染症のスクリ-ニング検査として有効性が高い。1本の検体より淋菌DNAとの同時検出,鑑別が可能であるため,混合感染の診断にも有用である。
参考文献
測定法文献
熊本 悦明 他:医学と薬学 66(6):1007~1014,2011.
臨床意義文献
日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン 2020.