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現在のラボ:千葉中央

T細胞レセプター β鎖Cβ1再構成

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • T細胞レセプター β鎖Cβ1再構成
    8C652-9931-099-831
    細胞
    2×107cells
    培養容器
    冷蔵
    11~13

    2373
    ※2
    サザンブロットハイブリダイゼーション

    サザンブロットハイブリダイゼーション(Southern blot hybridization)
    制限酵素で消化したDNAを電気泳動により分画し,1本鎖DNAに変性後,毛細管現象を利用してナイロンメンブレンに転写して,標的プローブとハイブリダイゼーションを行い,目的の遺伝子を検出する方法。DNAの量的,質的変化の異常を解析する場合に用いられる。

    遺伝子再構成を認めず
その他の受託可能材料

備考

&1
血液/骨髄液/細胞:凍結保存は避けてください。依頼書に臨床診断名などをご記入ください。細胞は,院内でご使用の培養容器(培養液を満たしたもの)に入れ,冷蔵保存にてご提出ください。ホルマリンなどにより固定した組織は,高分子DNAが得られないため,サザンブロットハイブリダイゼーションによる解析は不可能です。

診療報酬

D006-6
免疫関連遺伝子再構成〔PCR法、LCR法、サザンブロット法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点

  • 「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」又は「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。
  • 「免疫関連遺伝子再構成」は、PCR法、LCR法又はサザンブロット法により、悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病又は慢性リンパ性白血病の診断の目的で検査を行った場合に、6月に1回を限度として算定できる。

臨床意義

T細胞においてもB細胞と同様に分化過程においてTCR遺伝子の再構成が見られる。
TCR遺伝子は現在α,β,γ,δの4鎖が知られているが,TCRβ鎖遺伝子も免疫グロブリン遺伝子と同様にV,D,Jの各領域遺伝子から成り,D-J連結ついでV-DJ連結の順に再構成が生じる。Γ鎖遺伝子可変部は,V,J領域遺伝子から成っていて,これらの遺伝子はT細胞の分化,特に胸腺内での分化の過程で遺伝子再構成を行い,γ鎖とδ鎖遺伝子はα鎖とβ鎖遺伝子に先立ち再構成され,それぞれ複合体を形成しT細胞レセプターとして発現される。
TCRβ鎖遺伝子は第7染色体長腕(7q34)に,TCRα鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に,TCRγ鎖遺伝子は第7染色体短腕(7p15)に,TCRδ鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に座位し,TCR遺伝子も免疫グロブリンと同様にTCRδ鎖→TCRγ鎖→TCRβ鎖→TCRα鎖のハイアラキーが存在すると考えられるため,TCR遺伝子の再構成パターンを調べることにより,T細胞の分化過程の一部を知ることができる。またリンパ球表面マーカーなどの表現型による分類が困難な場合に有用な検査である。

参考文献

測定法文献
村上 龍文 他:日本臨牀 47-増-113~123 1989
臨床意義文献
岡部 實裕 他:日本臨牀 47-増-485~491 1989

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