現在のラボ:千葉中央
○悪性リンパ腫解析検査 7AAD解析(造血器悪性腫瘍細胞検査)
項目コード:
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
悪性リンパ腫解析検査 7AAD解析(造血器悪性腫瘍細胞検査)
-
リンパ節
5×5×5mm - H20
-
(1日)
- 3~5
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1940
※3
-
フローサイトメトリー
フローサイトメトリー(Flow cytometry)
蛍光色素で標識したモノクローナル抗体で染色した細胞を高速度で流しながらレーザー光を照射し,前方散乱光(細胞の大きさ)や90°散乱光(細胞の内部構造)と蛍光強度(細胞表面の対応抗原)から個々の細胞を解析する方法。
2種類の蛍光色素を用いて二重染色を行い解析する場合はTwo-colorフローサイトメトリーと呼ばれる。
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備考
&1
凍結保存は避けてください。受託可能日は月~金曜日です。実施項目は下記をご参照ください。末梢血,骨髄液は避けてください。
細胞性免疫検査のご依頼について
1.検体は採取後,当日中にご提出ください。
2.リンパ球が少ない場合は多めに採血してください。
3. 骨髄液でのご依頼の場合は,専用容器(H00)を使用し冷蔵にてご提出ください。ただしCD34定量は保存液により希釈されると正しい検査結果が得られないため,専用容器(PH5)をご使用ください。
4.リンパ節等,組織でのご依頼の場合は,専用容器(H20)に浮遊させ冷蔵にてご提出ください。
リンパ節5×5×5mmを指定の容器に浮遊させ,冷蔵保存してください。検体は採取後,当日中にご提出ください。
診療報酬
D005(15)
造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)
血液学的検査判断料125点
- ア 「造血器腫瘍細胞抗原検査」はモノクローナル抗体を用いて蛍光抗体法、酵素抗体法、免疫ロゼット法等により白血病細胞又は悪性リンパ腫細胞の表面抗原又は細胞内抗原の検索を実施して病型分類を行った場合に算定できる。
イ 対象疾病は白血病、悪性リンパ腫等である。
ウ 検査に用いられるモノクローナル抗体は、医薬品として承認されたものであり、検査に当たって用いたモノクローナル抗体の種類、回数にかかわらず、一連として所定点数を算定する。
容器
H20 旧容器記号 H2
保存液入り (容器容量10mL)
内容:FBS PBS 硫酸カナマイシン
貯蔵方法:凍結
有効期間:製造から1年
補足情報
白血病・リンパ腫解析検査 (LLA) ・悪性リンパ腫解析検査 (MLA)
多発性骨髄腫解析検査CD38マルチ解析
多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color)
悪性リンパ腫解析検査7AAD解析
項目 | 検出抗体 |
---|---|
白血病・リンパ腫解析検査 (LLA) | CD1a CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD13 CD14 CD19 CD20 CD33 CD34 CD41 CD56 GP-A HLA-DR |
悪性リンパ腫解析検査 (MLA) | CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD11c CD16 CD19 CD20 CD23 CD25 CD30 CD34 CD56 κ-chain λ-chain |
多発性骨髄腫解析検査CD38マルチ解析 | CD7 CD19 CD20 CD33 CD45 CD49e CD54 CD56 CD138 MPC-1 cy κ-chain cy λ-chain |
多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color) | CD19 CD27 CD38※ CD45 CD56 CD138 cyIgκ cyIgλ |
悪性リンパ腫解析検査7AAD解析 | CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD19 CD20 CD25 CD30 CD34 CD38 CD45 CD56 IgM κ-chain λ-chain |
※マルチエピトープ抗体を使用しております。
臨床意義
造血細胞の分化抗原に対し単一の抗原特異性を有するモノクローナル抗体(WHO分類に必要な表面マーカーをセット化)を用いて、悪性リンパ腫における腫瘍細胞の細胞膜抗原を解析することで、その由来および分化段階の分類を行う。さらに7-AADを用い、死細胞を除去して解析することにより、従来法(FSC-SSCゲーティング法、CD45ゲーティング法)では腫瘍細胞の比率が少なく判定が困難であった症例においても判定が可能となる場合があり、精度の高い解析を可能としている
参考文献
測定法文献
HASSERT J, ET AL:CYTOMETRY 22:264~281 1995
臨床意義文献
一迫 玲:病理と臨床 25(2):136~141,2007