現在のラボ:千葉中央
○高感度PNH型血球検査
項目コード:A158 6
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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高感度PNH型血球検査
5I050-0000-019-662 -
血液(EDTA-2Na加)
5.0 - PN5
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- 3~5
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フローサイトメトリー
フローサイトメトリー(Flow cytometry)
蛍光色素で標識したモノクローナル抗体で染色した細胞を高速度で流しながらレーザー光を照射し,前方散乱光(細胞の大きさ)や90°散乱光(細胞の内部構造)と蛍光強度(細胞表面の対応抗原)から個々の細胞を解析する方法。
2種類の蛍光色素を用いて二重染色を行い解析する場合はTwo-colorフローサイトメトリーと呼ばれる。 - 判定基準:下記参照
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備考
&1
EDTA-2Na入りの採血管で必ず採血してください。必ず冷蔵保存にてご提出ください。受託可能日は月~金曜日です。他項目との重複依頼は避けてください。
必ず下図の容器で採取し、冷蔵保存にてご提出ください。
他項目との重複依頼は避けてください。
容器
PN5 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
補足情報
高感度PNH型血球検査 (判定基準)
% | 判定 | |
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PNH型顆粒球 | 0.003 未満 | 陰性 |
0.003 以上 | 陽性 | |
PNH型赤血球 | 0.005 未満 | 陰性 |
0.005 以上 | 陽性 |
臨床意義
PNH型血球とは、補体の血管内活性から自己細胞を守るグリコフォスファチジルイノシトール(GPI)アンカー膜蛋白の欠失した血球であり、これらはPIG-A遺伝子に突然変異をきたした異常造血幹細胞に由来します。
骨髄不全症(再生不良性貧血【AA】、骨髄異形成症候群【MDS】、発作性夜間ヘモグロビン尿症【PNH】)の免疫病態の把握には、PNH型血球の検索が広く用いられています。
近年、AAやMDSの一部にみられる、通常のフローサイトメトリーでは検出されない微少なPNH型血球が、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)、シクロスポリンA(CsA)併用療法の奏効率に関連があるとの報告がなされております。本検査は、微少なPNH型血球を検出する検査として期待されております。
異常値を示す病態・疾患
対象疾患
骨髄不全症, 発作性夜間血色素尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)
参考文献
測定法文献
日本臨床検査標準協議会 血液検査標準化検討委員会:日本臨床検査標準協議会会誌 18(2):69~85,2003.
臨床意義文献
細川 晃平 他:内科 112(2):223~228,2013.