現在のラボ:千葉中央

項目コード:9267 6
検査項目
JLAC10
CF(Complement fixation)
補体結合反応
補体が抗原抗体複合体と結合することと溶血反応を引き起こすことを利用した方法。
赤血球に溶血素を結合した感作赤血球は補体が結合すると溶血を起こすが、抗原抗体複合体が存在すると補体が消費され溶血が阻止されることから、溶血の程度から抗体の存在を判定する。
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下記参照(*CF)
*CF(補体結合反応):補体結合反応におきましては抗補体作用がみられ、測定不能になる場合がありますので、抗凝固剤を入れずに採血して速やかに血清分離し冷蔵保存してください。
出発希釈 4倍(髄液の測定も可能です。検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 1倍未満 出発希釈 1倍)
D012(11ロ)
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(コクサッキーウイルス)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
エンテロウイルスは主として腸管で増殖することからその名がつけられウイルス分離に用いられる宿主細胞、実験動物での増殖性の違いなどからポリオウイルス(poliovirus血清型では1-3に分類)、コクサッキーウイルスA群・B群(Coxsackie virus:CA, CB)があり、A群は1~22、24型(23型とエコー9と同一ウイルス)、B群は1-6型に分類されている。
エコーウイルス(echo virus)はenteric cytopathogenic human orphan virusの頭文字をとって名づけられた。1-34型に分類されecho 10はレオウイルス、echo 28はライノウイルス、echo 34はCA24のプライム株と再分類された。その後このように分類できないウイルスが検出されたため、通し番号で呼ぶことになり、エンテロウイルス68から72までが報告されている。
主な疾患とウイルス型の関係は(Polioは別記参照)無菌性髄膜炎はCA9、CB1-5型、エコー1、4、6、7、9、11、30型、発疹性疾患はCA4、9、16型、エコー2、4、6、9、11、16型で多く見られ、特にCA16型およびエンテロ71型は手足口病で多く見られ、ヘルパンギーナはCA2、4、6、8、10型、心のう炎、心筋炎はCA4、CB1-5型との関連が注目されている。エンテロウイルス70による急性出血性結膜炎(AHC)は、世界中に見られ、その後CA24型も同様疾患から分離された。意義として特定の型と臨床像が明らかな関係がある場合、患者よりエンテロウイルスが分離され血清型を確認したい場合および、同一血清型による流行が見られる場合などに有用である。
胸痛症(1~5型), 原因不明熱性疾患(1~6型), 四肢麻痺(まれ)(2~5型), 重症乳児全身性感染症(1~5型)髄膜脳炎,心筋炎, 心のう炎,心膜炎(1~5型), 発疹症(5型), 無菌性髄膜炎(1~5型)
上気道炎,肺炎(4~5型)
測定法文献
北村 元仕,他:臨床検査マニュアル(文光堂):880~886, 1988.
臨床意義文献
庄司 紘史,他:臨床医 19(増):920~922, 1993.