現在のラボ:千葉中央

項目コード:
検査項目
JLAC10
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●悪性リンパ腫ALKタンパク (IHC) の提出方法について
1) 本検査は、免疫組織化学染色により、悪性リンパ腫の診断補助を目的とした検査です。 別途、鑑別診断を必要とされる場合は、他の染色標本や試料等も必要となるため、検査室までお問い合わせください。
2) 未染標本スライドでご提出の場合は、標本は3~4μmの厚さに薄切し、シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、スライドグラス端から50mm以内に貼り付けてください。
3) パラフィンブロックにてご依頼の場合、未染標本スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。また、未染色標本作製の料金もご請求申し上げます。
N002(06)
ALK融合タンパク
病理判断料130点
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は、特にT細胞系列に発生する非ホジキンリンパ腫であり、病型は多岐に分類されます。
なかでも未分化大細胞リンパ腫(ALCL)は悪性リンパ腫全体の1.5~2.0%を占め、ALK陽性ALCLとALK陰性ALCLでは予後および治療成績が異なるため、免疫組織化学染色法(IHC)などにより鑑別補助を行うことが重要です。また、「NCCNガイドライン日本語版 非ホジキンリンパ腫(2015年 第2版)」においても、「診断に適した免疫表現型検査」としてIHCを用いたALKタンパクの有無の確認が記載されております。
近年ではALK陽性ALCLにおいてALK阻害剤の効果が認められており、治療効果予測としても注目されている検査となります。
PTCL、ALCL
測定法文献
名倉 宏, 他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150, 2002.
臨床意義文献
Fukano R, et al:Cancer Sci 111(12):4540~4547, 2020.