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NSE (神経特異エノラーゼ)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • NSE (神経特異エノラーゼ)
    5D410-0000-023-053
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    142
    ※5
    腫2
    ECLIA

    ECLIA(Electro chemiluminescence immunoassay)
    電気化学発光免疫測定法
    抗体を結合したビーズを用いて抗原と反応させた後,ルテニウムピリジン錯体で標識した抗体を抗原に2次反応させ,電気化学反応によりルテニウムピリジン錯体の発光強度を測定する方法。

    16.3以下(ng/mL)

備考

&1
採血後,1時間以内に血清分離し冷蔵保存してください。溶血でのご依頼は避けてください。(溶血の場合,赤血球からNSEが逸脱して高値となります。)

診療報酬

D009(14),B001(03ロ)
神経特異エノラーゼ(NSE),悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○

  • 「ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)」を「神経特異エノラーゼ(NSE)」と併せて実施した場合には、主たるもののみ算定する。

容器

補足情報

臨床意義

エノラーゼは解糖系酵素で,α,β,γの3種類のサブユニットがあり,αα,ββ,γγ,αβ,αγの5つのアイソザイムがある。γγおよびαγ型エノラーゼは神経細胞に存在するため神経特異エノラーゼ(NSE)と命名された。エノラーゼは,神経内分泌細胞,血小板,赤血球,リンパ球にも存在する。NSEは神経内分泌腫瘍や肺癌,特に肺小細胞癌の腫瘍マーカーとして広く用いられている。小児悪性腫瘍の中でも神経芽細胞腫では高率にNSEが陽性を示し,治療経過をモニタリングするのに有用である。

異常値を示す病態・疾患

上昇する疾患

褐色細胞腫, 神経芽細胞腫, 肺小細胞癌, 良性肺疾患, 膵島癌等

参考文献

測定法文献
矢田 紗世,他:医学と薬学 74(7):831~840,2017.
臨床意義文献
小田桐 恵美:日本臨床 68(増7):759~761,2010.

関連項目

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