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○γ-GT(γ-GTP)
項目コード:0020 8
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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γ-GT(γ-GTP)
3B090-0000-023-271 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(1ヵ月)
- 1~2
-
11
※4
- JSCC標準化対応法
- M 70以下 F 30以下 (U/L)
-
γ-GT(γ-GTP)
備考
*
基準値には飲酒群が含まれております。
診療報酬
D007(01)
γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
γ-GTは血清のみならず,尿,胆汁,唾液,羊水などでも検出可能であるが,血清のγ-GTは主として肝・胆道系の疾患を特異的に反映すると考えられる。
肝のγ-GTは肝細胞のマイクロソーム分画や細胆管などに存在し,ALP,LAPなどとともに胆道系酵素とも呼ばれている。一方肝細胞癌に特異的なγ-GTは活性値の増加からは判断できず,アイソザイム分画によって泳動の異常バンドとして認められる。また胆汁うっ滞では,γ-GTの合成誘導と胆汁への排泄障害の結果,血清γ-GT値が上昇する。一方,アルコール性肝障害や薬剤性肝障害での上昇は,合成の誘導に起因する。
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
高グルタチオン血症, 高グルタチオン尿症, 先天性低γ-GTP血症, 妊娠時の胆汁うっ滞性黄疸
上昇する疾患
アルコール性肝障害, 肝外胆管閉塞, 肝硬変, 肝細胞がん, 肝内胆汁うっ帯, 急性肝炎, 脂肪肝, 胆管細胞がん, 慢性肝炎, 薬物性肝障害
参考文献
測定法文献
日本臨床化学会酵素専門委員会:臨床化学 24-2-106~121 1995
臨床意義文献
堺 隆弘:日本臨床 53-増-280~283 1995