現在のラボ:中央ラボ

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項目コード:
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり、分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより、PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
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凍結保存は避けてください。
受託可能日は月~金曜日です。
指定容器(PC5)以外でのご依頼はできません。
必ず指定容器(PC5)に採血し、室温保存にて速やかにご提出ください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
●造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について
検体は採取後、当日中にご提出ください。
●留意事項
受託数の増減により、所要日数が変わる場合がございます。あらかじめご了承ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、室温保存してください。
3.2%クエン酸ナトリウム入り (真空採血量4.5mL)
内容:3.2%クエン酸Na 0.5mL
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年 (25本入りプラスティックケース開封後1ヵ月)
骨髄増殖性腫瘍(MPN)とは、血球が過剰に産生される疾患であり、中でもフィラデルフィア(Ph)染色体陰性MPNは主に真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)、原発性骨髄線維症(PMF)に大別されます。
これらの疾患の診断には、JAK2、MPL、CALR などの遺伝子変異が用いられますが、いずれの遺伝子変異がないトリプルネガティブ症例もみられ、反応性の血球増多との鑑別が難しいことがあります。
CREB3L1は、MPN患者の血小板に特異的に発現し、反応性血球増多では発現しないことから、特にトリプルネガティブ症例における新たな診断補助マーカーとして注目されています。
本検査は順天堂大学との共同研究により開発したCREB3L1 mRNAの発現量を測定する研究用検査であり、今後のMPNの診断精度向上に寄与することが期待されています。
骨髄増殖性腫瘍(MPN)
測定法文献
Morishita S, et al:Cancer Sci 112(2):884~892, 2021.
臨床意義文献
De Marchi F, et al:Leuk Res 119:106883, 2022.