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○サイログロブリン〔CLEIA〕
項目コード:A472 7
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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サイログロブリン〔CLEIA〕
4B040-0000-023-052 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(23日)
- 2~4
-
128
※5
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 35.1以下 (ng/mL)
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サイログロブリン〔CLEIA〕
備考
&1
診療報酬
D008(16)
サイログロブリン
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
サイログロブリン (Tg) は、甲状腺濾胞細胞のみで合成される分子量66万の糖蛋白です。Tgは、甲状腺ホルモンの貯蔵型として甲状腺濾胞腔内で貯えられ、TSHの刺激により、ペルオキシダーゼ作用でT3やT4の合成が行われます。よって、Tgは臓器特異性が高く、さまざまな甲状腺疾患のマーカーとなります。特に、甲状腺濾胞からの漏出状況の指標となり、甲状腺分化癌の手術後評価、および術後の再発・転移マーカーとして使用されます。また、バセドウ病での治療の効果、寛解の指標、先天性甲状腺機能低下症の病型決定などにも有用です。画像診断との組合せにより、結節性甲状腺腫の術前診断や良性の甲状腺疾患と悪性腫瘍とを鑑別する可能性も示唆されています。
参考文献
測定法文献
北村 由之, 他:医学と薬学 77 (12):1683~1690, 2020.
臨床意義文献
武田 京子:ホルモンと臨床 59 (6):517~523, 2011.