現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

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項目コード:
検査項目
JLAC10
フローサイトメトリー(Flow cytometry)
蛍光色素で標識したモノクローナル抗体で染色した細胞を高速度で流しながらレーザー光を照射し,前方散乱光(細胞の大きさ)や90°散乱光(細胞の内部構造)と蛍光強度(細胞表面の対応抗原)から個々の細胞を解析する方法。
2種類の蛍光色素を用いて二重染色を行い解析する場合はTwo-colorフローサイトメトリーと呼ばれる。
検査項目 | 材料 | 容器 |
---|---|---|
|
血液(ヘパリン加)
|
キャップ | 保存 | 所要 |
---|---|---|
| 4~6 |
実施料 | 検査方法 | 基準値 |
---|---|---|
| フローサイトメトリー フローサイトメトリー(Flow cytometry) | 4.0~45.0 (%) |
※1
受託可能日は月~金曜日です。
実施項目一覧は,下記をご参照ください。
10項目以上依頼の場合は血液5.0mL採血してください。
細胞性免疫検査のご依頼について
1.検体は採取後,当日中にご提出ください。
2.リンパ球が少ない場合は多めに採血してください。
3. 骨髄液でのご依頼の場合は,専用容器(H00)を使用し冷蔵にてご提出ください。ただしCD34定量は保存液により希釈されると正しい検査結果が得られないため,専用容器(PH5)をご使用ください。
4.リンパ節等,組織でのご依頼の場合は,専用容器(H20)に浮遊させ冷蔵にてご提出ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,室温保存してください。
(10項目以上の場合は血液5.0mL採血してください。)
検体は採取後,当日中にご提出ください。
ヘパリン入り (真空採血量5mL)
内容:ヘパリンNa 65IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
CD No. JLAC10 |
基準値 (単位) | 実施料 判断料 |
主として反応する細胞 代表的な反応性 |
---|---|---|---|
CD1a
5I060-0000-019-662 |
1.0 以下 (%) | 胸腺皮質細胞 | |
CD2
5I064-0000-019-662 |
71.0~91.0 (%) | T細胞・Eロゼット形成細胞 | |
CD3
5I067-0000-019-662 |
58.0~84.0 (%) | 185 ※6 |
成熟 (末梢) T細胞 |
CD4
5I070-0000-019-662 |
25.0~54.0 (%) | ヘルパーT細胞 | |
CD8
5I082-0000-019-662 |
23.0~56.0 (%) | 細胞傷害性T細胞 | |
CD4/CD8 比 | 0.40~2.30 | ||
CD5
5I073-0000-019-662 |
60.0~90.0 (%) | T細胞・一部のB細胞 | |
CD7
5I079-0000-019-662 |
72.0~90.0 (%) | T細胞 | |
CD10
5I088-0000-019-662 |
1.0 以下 (%) | ALL・好中球 | |
CD11b
5I092-0000-019-662 |
18.0~49.0 (%) | NK細胞・T細胞の一部 | |
CD13
5I098-0000-019-662 |
9.0 以下 (%) | 単球・顆粒球・骨髄細胞 | |
CD14
5I101-0000-019-662 |
5.0 以下 (%) | 単球 | |
CD16
5I110-0000-019-662 |
6.0~39.0 (%) | NK細胞 (Fcγレセプター) 好中球 | |
CD19
5I119-0000-019-662 |
5.0~24.0 (%) | B細胞 | |
CD20
5I122-0000-019-662 |
3.0~20.0 (%) | 成熟B細胞 | |
CD21
5I125-0000-019-662 |
3.0~18.0 (%) | 成熟B細胞 | |
CD22
5I128-0000-019-662 |
2.0~17.0 (%) | B細胞 | |
CD25
5I137-0000-019-662 |
8.0~34.0 (%) | IL-2レセプター Tac | |
CD30
5I152-0000-019-662 |
1.0 以下 (%) | 活性化T・B細胞・ホジキン細胞 | |
CD33
5I161-0000-019-662 |
5.0 以下 (%) | 顆粒球・単球・骨髄細胞 | |
CD34
5I164-0000-019-662 |
1.0 以下 (%) | 造血幹細胞 | |
CD38
5I176-0000-019-662 |
18.0~59.0 (%) | 活性化および増殖細胞 形質細胞 (強陽性) | |
CD56
5I238-0000-019-662 |
9.0~43.0 (%) | NK細胞 | |
CD57
5I241-0000-019-662 |
4.0~45.0 (%) | NK細胞・LGL | |
HLA-DR
5I680-0000-019-662 |
11.0~46.0 (%) | B細胞・活性化T細胞 (HLA-DR抗原) 単球 |
CD57抗原(HNK-1)は,硫酸化したグルクロン酸残基を含むオリゴ等で,多くのポリペプチドや脂質に結合していると考えられます。末梢血では大顆粒リンパ球(LGL)に存在し,CD57陽性細胞の多くはCD8も陽性となることから,細胞障害性T細胞と考えられています。臨床的には白血病・リンパ腫を含む細胞の型分類等に用いられています。
リンパ球の分化成熟とマーカーの推移, 血液腫瘍の診断, 血液腫瘍以外の疾患(自己免疫疾患,AIDS,再生不良性貧血)
測定法文献
Ip SH et al:Clinical Chemistry 28-9-1905~1909 1982
臨床意義文献
高瀬 浩造 他:臨床免疫 18-S10-149~162 1986