現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

項目コード:1283
検査項目
JLAC10
CF(Complement fixation)
補体結合反応
補体が抗原抗体複合体と結合することと溶血反応を引き起こすことを利用した方法。
赤血球に溶血素を結合した感作赤血球は補体が結合すると溶血を起こすが、抗原抗体複合体が存在すると補体が消費され溶血が阻止されることから、溶血の程度から抗体の存在を判定する。
※E
下記参照(*CF)
*CF(補体結合反応):補体結合反応におきましては抗補体作用がみられ、測定不能になる場合がありますので、抗凝固剤を入れずに採血して速やかに血清分離し冷蔵保存してください。
出発希釈 4倍(髄液の測定も可能です。 検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 1倍未満 出発希釈 1倍)
D012(11チ)
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(インフルエンザウイルスB型)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
インフルエンザは急性の呼吸器系伝染病を代表するウイルス性疾患で、短期間に飛沫感染などによって人から人へと広がり、その症状は、発症時から全身症状(悪寒、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛など)が強く、ついで上気道炎の症状(鼻汁、咽頭痛など)がみられる。また、二次的に併発する肺炎などによる死亡者の発生を防ぎ、社会的あるいは個人的被害を最小限に食い止めなければならない。したがって、かぜ様患者からインフルエンザウイルス感染者をウイルス学的検査と血清学的検査によって早期に確診することが有用である。
インフルエンザは抗原性の違いによりA、B、Cの3型に分類され、A型ではウイルス表面に存在するヘムアグルチニン(HA)の抗原性で16亜型に、ノイラミニダーゼ(NA)の抗原性に基づいて9亜型に分けられる。
B、C型には亜型は存在しない。これまでに世界的な大流行を起こしてきたのはA型であり、HAやNA遺伝子の突然変異により変異株が次々に出現する。
これまで流行したA型インフルエンザはA/H1N1(ソ連型)、A/H2N2(アジア型)、A/H3N2(ホンコン型)という亜型である。
インフルエンザB型, 合併症(肺炎・心筋炎・髄膜炎)
測定法文献
北村 元仕,他:臨床検査マニュアル(文光堂):880~886, 1988.
臨床意義文献
石田 正年:日本臨牀 53(増):281~287, 1995.