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パラインフルエンザウイルス1型

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • パラインフルエンザウイルス1型
    5F421-1430-023-111
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    3~5

    79
    ※6
    HI(赤血球凝集抑制反応)

    HI(Hemagglutination inhibition)
    赤血球凝集抑制反応
    ウイルスのもつ赤血球凝集能が,ウイルスに対する抗体により抑制されることを利用した方法。抗原抗体複合体と赤血球を反応させ,凝集抑制の有無によりウイルスに対する抗体の存在を判定する。

    10未満(倍)

備考

&1
検査結果はWHO方式の血清希釈倍数で表示しています。下記参照(*HI)
*HI(赤血球凝集抑制反応):出発希釈 10倍( 髄液の測定も可能です 検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 10倍未満 出発希釈 10倍)

診療報酬

D012(11ヌ)
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(パラインフルエンザウイルスⅠ型)
免疫学的検査判断料144点

  • ウイルス抗体価(定性・半定量・定量) 下記をご参照ください。

容器

補足情報

臨床意義

パラインフルエンザウイルスは,パラミキソウイルス科ウイルスで,血清型は1~4型に分類され,主に1~3型がヒトの呼吸器感染症を引き起こす。
パラインフルエンザウイルスの感染は,まず主として鼻粘膜や咽頭粘膜が侵され,次いで気管支が侵される。1型,2型は5ケ月から6歳までの乳幼児に発生を見ることが多く,3型は感染力が強く通年発生し1歳までで50%以上,3歳まででほとんどが感染する。
感染の特徴は,初感染は顕性感染,再感染は軽症の上気道感染または不顕性感染を示し,特に6カ月までの乳児では下気道感染を起こしやすく,重篤な症状を呈する場合がある。一方4型の感染は広範に起こるが,ほとんどが不顕性感染である。
パラインフルエンザの検査の意義として急性気道感染症を確定診断する目的で検査する。しかし,かぜ様疾患の病因を臨床的に確定診断することは困難であり,似た症状をきたすウイルスは多種存在する。臨床症状,年齢,季節,流行状況その他の情報から的を絞って検査し,診断を確定する。データ解釈は他のウイルス検査同様,急性期と回復期血清をペアで同時測定し,4倍または,それ以上の上昇を有意上昇と認め,感染の有無を判断する。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

クループ, 気管支炎, 肺炎

参考文献

測定法文献
国立予防衛生研究所学友会:ウイルス実験学 総論 2版 (丸善) 214~225 1973
臨床意義文献
中村 良子:日本臨牀 53-増-292~294 1995

関連項目

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